2022 Fiscal Year Annual Research Report
Historiography of Social Movements in The Latter Part of The Twentieth Century in Japan : In Terms of Interdisciplinary Studies
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18K00969
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Research Institution | Nagano University |
Principal Investigator |
相川 陽一 長野大学, 環境ツーリズム学部, 教授 (90712133)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
新井 勝紘 専修大学, その他部局等, 参与 (40222707)
原山 浩介 日本大学, 法学部, 教授 (50413894)
白井 哲哉 筑波大学, 図書館情報メディア系, 教授 (70568211)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 現代史 / 20世紀 / 社会運動 / アーカイブズ / 学際研究 / 史資料 / オーラルヒストリー / 成田空港 |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度の本研究は、これまでに開催してきた1)共同研究の進捗確認や意思決定を行う全体会議、2)研究活動の基礎データとなる資料目録の作成や資料撮影等を実施する資料整理調査会、3)研究成果をプロジェクト内で共有する研究報告会の実施内容をふまえて、主として、共同研究の成果のとりまとめをおこなった。 成田空港空と大地の歴史館における資料整理調査会は、参加人数の制限をはじめとした感染対策を徹底したうえで対面実施し、パンデミック下であったが、共同研究で主要な調査対象としてきた元小川プロダクション資料(特に全国規模で実施された成田空港問題にかかる記録映画の自主上映運動資料)の内部構造の解明を進めた。 そのうえで、2023年3月には本共同研究の成果を社会・地域に向けて発信する講演会「文書・映像に記録された成田・芝山の現代史」を千葉県成田市にて開催し(2023年3月26日)、元小川プロダクション資料(文書資料)の内部構造と同プロダクションの元スタッフであった福田克彦氏が遺した映像史料の上映を伴う研究報告を行った。同講演会では、自主製作・自主上映の方式で作品の上映を行っていた小川プロダクションの映画作品のなかでも「三里塚シリーズ」の上映運動の展開過程を資料整理の経過とともに示した。そして、上記の福田資料から、デジタル化を完了した視聴覚資料の上映を行い、視聴覚資料を保全、活用する際に留意すべき方法論上の課題も提示して、市民参加型の資料整理を進めていく必要性を提示した。同講演会の参加者から、上映資料に登場する人物や撮影時期などに関する関する情報提供を得ることができ(メタデータの収集)、本共同研究の締めくくりにあたって、市民参加型の資料整理手法の確立という新たな研究課題を得ることができた。
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Research Products
(5 results)