2022 Fiscal Year Annual Research Report
Reading "TAKARABE, Takeshi's Diary" from Multiple Perspective
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18K00980
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
兒玉 州平 山口大学, 大学院東アジア研究科, 准教授 (30644405)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
酒井 一臣 九州産業大学, 国際文化学部, 教授 (10467516)
中谷 直司 帝京大学, 文学部, 准教授 (70573377)
手嶋 泰伸 龍谷大学, 文学部, 講師 (20707517)
久保田 裕次 国士舘大学, 文学部, 准教授 (70747477)
太田 久元 立教大学, 立教学院史資料センター, 助教 (20881410)
木村 美幸 福井工業高等専門学校, 一般科目(人文系), 助教 (40881066)
小倉 徳彦 九州大学, 人文科学研究院, 助教 (60908169)
藤井 崇史 東京大学, 社会科学研究所, 特別研究員 (20911829)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | ロンドン海軍軍縮条約 / 海軍史 / ワシントン体制 / 国際関係史 / 海軍と社会の関係史 / 民政党内閣 / 財部彪 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、昨年度まで実施してきた『財部彪日記』(国立国会図書館憲政資料室)の記述を複眼的(軍事史・政治史・国際関係史・社会史・経済史)な視点から読み解く作業を総括し、かつその上で日記の記述をもとに研究代表者・分担研究者がそれぞれの関心にもとづいて、個々に研究し、その成果を論集(2023年度刊行予定)としてまとめることで共有した。 以下、本研究の目的に照らし、(1)『財部彪日記』の翻刻、(2)代表者・分担者・協力者がそれぞれの専門(国際関係史・海軍史・政治史・社会史・経済史)に基づく研究を展開しその成果を共有、(3)代表者が東京において行う資料調査、に分けて本年度の実績を整理する。 (1)代表者と分担者に加えて、さらに外部研究者のグループとも連携した。その成果は一昨年度『財部彪日記〈海軍大臣時代〉』(芙蓉書房出版、2021年)として刊行された。同書刊行をもって、日記の翻刻については所期の目標を達成した。 (2)オンライン・ミーティングを活用し、研究報告会を行い、活発な議論を交わすことができた。学際的な報告内容に加え、対象とする時期も、本科研が直接の対象とするロンドン海軍軍縮会議期にとどまらず、第1次世界大戦以前から1930年代なかばに及んだ。このことは、長期的な視野にたってロンドン海軍軍縮会議およびロンドン海軍軍縮条約の意義を再検討することにつながった。 (3)新型コロナウィルス感染症の状況をみながら、代表者が東京(三菱史料館・国立国会図書館)において史料調査を行った。また代表者・分担者が論集に所載予定の論文1篇をそれぞれ執筆した。
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Research Products
(1 results)