2022 Fiscal Year Annual Research Report
Study on the Fatimid Caliphate based on documentary sources
Project/Area Number |
18K00984
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
亀谷 学 弘前大学, 人文社会科学部, 准教授 (00586159)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | ファーティマ朝 / カリフ / 史料論 / 貨幣 / 碑文 |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度は本研究課題にとって、元来最終年度となる予定であった2020年度に行うことが計画されていた国内での追加調査、海外での追加調査を通じて、これまでの成果をまとめ、それらを国内外の学会等にて報告する予定であった。しかしながら、新型コロナウイルスの影響を含む複合的な要因により、予定していた海外出張を実施することはできなかった。 前年度とどうように研究成果を論文化する作業を進めたが、追加調査等ができなかったため、出版には至っていない。しかし、すでに二年度にわたって研究期間を延長していることを踏まえて、今年度にて本研究課題の研究については一旦終了とする判断を下した。成果についは、追加調査が実施でき次第、順次公表するものとする。 研究期間全体を通じて実施した研究成果については、現時点では主に2度の国際学会で報告したものとなる。2018年度にWorld Congress of Middle Eastern Studies 2018 (University of Seville)において“Use of Silver Coins in the First Centuries of Islamic Egypt: An Analysis based on Arabic Papyrus Documents”と題する口頭報告を行い、2019年度にInternational Medieval Congress(Leeds University)において、“Fatimid Coinage and Caliphal Authority”と題する口頭報告を行った。本科研を通じて作成したファーティマ朝貨幣データベースを基盤に、ファーティマ朝カリフ政権の統治のあり方を分析したものである。これらの研究成果は現時点で論文化されていないが、追加調査を行い次第、投稿・出版する予定である。
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