2021 Fiscal Year Research-status Report
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18K01023
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Research Institution | Tokyo University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
芹生 尚子 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 准教授 (70783702)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高澤 紀恵 法政大学, 文学部, 教授 (80187947)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | アンシアン・レジーム / 兵士 / 軍隊の改革 / 七年戦争後の世論 / 脱走 / 啓蒙の時代 / 絶対王政 / 制度と個人 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、依然として海外渡航が困難であり、2年前より現地において予定されていた文書館での調査をすることができない状況であったが、1)利用可能な史料の読解をすすめながら、これまでに行った研究報告2点を大幅に加筆修正し論文(a. 「啓蒙の世紀における軍事改革のなかで想像/創造された兵士たち」(仮題)b.“Invitation au voyage des champs de bataille perdus et lointains de la seconde guerre mondiale aux Philippines”)に仕上げることができた。それぞれ2022年度以降に刊行予定の共著に掲載される予定である。 2)『フランス絶対主義 歴史と史学史』(共訳)を刊行することができた。ロベール・デシモンとファニー・コザンデによる同著の翻訳は、研究分担者である高澤氏を中心に、研究協力者である佐々木氏、正本氏らを交えた共同作業の成果である。 フランスでは近世フランスの国制史の分野における重要な著作となっており、紹介が待たれていた。近世の軍隊や戦争といったテーマについてもより大きなコンテクストのなかでとらえる視座を提示するものである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
史料調査また海外からの研究者の招聘ができないため。
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Strategy for Future Research Activity |
海外渡航ができるようになりしだい史料調査を再開することが予定されている。また、これまでの研究成果をまとめることが重要である。とくに、2年前に行った学会報告について、史料調査を補足的に行ったのちに、原稿にまとめることを予定している。
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Causes of Carryover |
海外渡航が制限されている状況で、予定されていた史料調査やイベントができないために次年度使用額が生じた。今年度は、海外渡航の制限は緩和される展望があり、使用できる予定である。
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Research Products
(7 results)