2022 Fiscal Year Annual Research Report
Multi-archival analysis on the Sino-Japanese war
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18K01458
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
岩谷 將 北海道大学, 大学院公共政策学連携研究部, 教授 (80779562)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 武漢攻略戦 / 和平工作 / 日米交渉 |
Outline of Annual Research Achievements |
第五年度は、前半においては依然として新型コロナウイルスの感染状況により、海外での調査が困難であったが、年度の後半からは順次各国における入国制限が撤廃されたことにより調査が可能となった。そのため、台湾に調査に赴き、国家発展委員会档案管理局、中央研究院近代史研究所档案館、国立政治大学図書館等において当初必要とされた史料については収集を終えた。 当初最終年度の課題に挙げていた、トラウトマン工作の失敗と第一次近衛声明から武漢攻略戦に至るまでの時期の中国側の政治的・軍事的展開について、共著「中日戦略調整及其実践(日・中戦略調整およびその実践)」(郭岱君主編『重探抗戦史(二):抗日戦争与世界大戦合流1938.11-1945.08』台北:聯経出版公司、2022年)として成果を刊行した。また、水面下で進められた和平交渉の部分について、共著「重探戦時中日和議問題(戦時中日和平問題の再検討)」(郭岱君主編『重探抗戦史(三):抗戦与中国之命運』台北:聯経出版公司、2022年)として成果を公刊するとともに、2022年12月に、中央研究院近代史研究所(台北)主催の国際シンポジウム「中日戦争史反思的新格局(日中戦争史再考における新展開)」において、「中日戦争初期的日本謀和工作(日中戦争初期における日本の和平工作)」と題して発表をおこなった。 現在、第一年目の研究期間に実施した盧溝橋事件からトラウトマン和平工作と第一次近衛声明までの期間における日中戦争史につき、出版の準備を進めており、次年度内に刊行予定である。
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Research Products
(6 results)
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[Journal Article] 中日戦略調整及其実践2022
Author(s)
岩谷將、傅応川、洪小夏
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Journal Title
郭岱君【主編】『重探抗戦史(二):抗日戦争与世界大戦合流1938.11-1945.08』(台北:聯経出版公司)
Volume: ――
Pages: 3―20
Int'l Joint Research
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