2020 Fiscal Year Research-status Report
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18K01502
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
堀 健夫 東京工業大学, 工学院, 准教授 (80547513)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | リスク / 研究開発 / 起業 / バブル |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度は、学術論文" Monetary Policy, Financial Frictions, and Heterogeneous R&D Firms in an Endogenous Growth Model"が査読付きの国際的学術誌 Scandinavian Journal of Economics誌で出版された。この論文は2019年度に受理されたもので、2019年度の成果報告書で内容に触れている。この他に次の2本の論文を公刊した。 ①Takeo Hori and Ryonghun Im "Short- and Long-run Impacts of Bursting Bubbles"(京都大学経済研究所Discussion Paper No.1036) ②Takeo Hori and Ryonghun Im "Asset Bubbles, Entrepreneurial Risks, and Economic Growth" (京都大学経済研究所Discussion Paper No.1052) 両論文はともに、研究開発および起業に関するリスクを扱ったものである。一定の条件の下でこれらのリスクが資産バブルを発生させることを示した。さらに資産バブルが経済成長を促進する条件を特徴づけた。論文①においては、バブル崩壊により短期的に不況となるメカニズムを明らかにした。論文②では、バブル崩壊が長期的な経済成長を阻害するメカニズムを分析した。これらの論文は、2021年度中に査読付きの国際的学術誌に投稿を予定している。 またマンチェスター大学のChan氏とアバディーン大学の木曽氏との共同研究として、発電技術と天候リスクの研究を進め、モデルを構築した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
これまでに1本の論文を査読付きの国際的学術誌に発表し、2本のdiscussion paperを発表した。2本のdiscussion paperは2020年度には査読付きの国際的学術誌に投稿する予定であったが、コロナの影響などにより投稿に向けた作業がやや遅れた。しかし2021年度の初めに投稿する予定である。この他の点についてはおおむね順調に進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
【研究実績の概要】で触れたDiscussion paperを査読付きの国際的学術誌に投稿し、掲載を目指す。 このDiscussion paperの研究で得られた知見をもとに、現在リスクと総需要と資産バブルに関する研究を実施中である。2021年度の早い段階で論文にまとめ査読付きの国際的学術誌に投稿予定である。 またマンチェスター大学のChan氏とアバディーン大学の木曽氏との共同研究である、発電技術と天候リスクの研究に関する論文を執筆する予定である。
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Causes of Carryover |
コロナなどの影響により論文の投稿作業に遅れが生じた。2020年度の未使用額は、2021年度に論文投稿料および投稿に必要な作業に用いる。
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Research Products
(4 results)