2018 Fiscal Year Research-status Report
アカデミック・ハラスメントを生み出す医歯学系研究者の研究サブカルチャーの分析
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18K02028
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
北仲 千里 広島大学, ハラスメント相談室, 准教授 (60467785)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
横山 美栄子 広島大学, ハラスメント相談室, 教授 (50259660)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | アカデミック・ハラスメント / 研究倫理 / 研究組織 / オーサーシップ / 講座制 |
Outline of Annual Research Achievements |
論文等の実績はない。 1.学会テーマセッションの企画:2018年9月16日第91回日本社会学会大会 倫理委員会企画テーマセッション「社会学的フィールド調査における研究倫理:調査対象者(協力者)と調査者の関係性と倫理審査をめぐる諸問題を中心にして」の企画 (近年、調査の開始にあたって倫理審査を必須とする動きが強まっていることについて、研究分野やテーマによっては、調査対象者に同意書を取ることを求めるような現在の動きには問題があり、むしろ研究がしにくくなったり、調査対象者/協力者に迷惑をかける可能性があることなどのことについて、日本社会学会においてシンポジウムを企画し、議論を提起した。) 2.会議での報告と議論:2018年 サイエンスアゴラ(科学技術振興機構 JST) 企画「本音で語るハラスメント ~ 今のままでいいんですか? ~」 2018年11月11日(日)13:00-16:00 において報告し、自然科学研究者や科学ジャーナリストとのフォーラムにおいて報告し、議論する機会をもった。 3.その他、2018年度は、(1)アカデミック・ハラスメントやその他のキャンパス・ハラスメントの対策の最新の動向の把握を行った。特にオーサーシップの新しい基準の提案や、学会での研究倫理ガイドライン策定の動きなどについての情報の収集を行った。(2)医歯学系研究者のアンケート調査実施を目指して、サンプルの抽出と、アンケート調査の調査票の作成の検討会議をもち、案を作成した。(3)これまでのインタビューデータの分析について、研究分担者・研究協力者らと分析方針の検討を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
医歯学系研究者を対象としたアンケート調査については、実施に向けた、調査対象者(国公立大学の医歯学系部局に所属する教員)サンプルの抽出、およびアンケート調査票の作成に向けた検討(会議)を行ったにとどまり、(ほぼ完成に近いものの)調査票の確定、送付までは実施できなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
医歯学系研究者対象のアンケート調査の調査票の完成・発送・回収・集計をすみやかに実施する。
新たな関連する議論や医歯学系の学会でのガイドライン導入がないかについても確認が必要。
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Causes of Carryover |
医歯学系研究者を対象としたアンケート調査を予定し、実施に向けた、調査対象者(国公立大学の医歯学系部局に所属する教員)サンプルの抽出、およびアンケート調査票の作成に向けた検討(会議)を行ったが、(ほぼ完成に近いものの)調査票の確定ができなかった。そこで(費用がかかる)調査票の印刷、送付、回収、データの入力の作業が次年度にずれこんだため、予算繰り越しとなった。今年度はその作業を迅速に実行する予定である。
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