2022 Fiscal Year Annual Research Report
An analysis of the research subculture of medical and dental researchers that generates academic harassment
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18K02028
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
北仲 千里 広島大学, ハラスメント相談室, 准教授 (60467785)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
横山 美栄子 広島大学, ハラスメント相談室, 名誉教授 (50259660)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 研究組織 / アカデミック・ハラスメント / 研究倫理 / オーサーシップ |
Outline of Annual Research Achievements |
全国国公立大学の医歯学系の教員に調査をするために教員情報のサンプリングを行ったがその作業過程において、次のようなこの分野の特徴を見出すことができた(得られた対象サンプル:教授 3057人(18%)、准教授・講師 5378人(31.5%)、助教 8635人(50.6%))。半数以上を「助教」が占め(とりわけ臨床系分野では圧倒的に多い)、臨床の現場で働く医師と大学教員との区別が比較的緩やかであること。講師の職位が比較的多く、助手の職位も残っている大学もある。また独自の職名が組織内で用いられることがある(「診療准教授」「学内助教」など)。臨床現場への異動など、大学外への移動が多い傾向。したがって医歯系では研究者としての大学教員とは少し異質な「大学教員」がかなり含まれている可能性がある。 コロナ禍による医療の現場の状況を踏まえ、調査票送付をしばらく遅らせた。2022年度になってから、調査票を作成、1434名に対し送付した。そのため、回答の回収や分析は、本課題事業年度中に終えることはできなかった。調査票の主な構成:1.臨床/基礎等のタイプ 2.所属研究室のタイプ 3.組織の意思決定への関与 4.研究業績評価についての認識 5.研究業績のタイプや発表媒体、オーサーシップ6.オーサーシップをめぐる悩みや、研究や勤務に関わる倫理問題への認識 7.研究資金のありかた 8.研究教育臨床上の悩み 9.医師のキャリア志向や価値観、その他分析の指標としての回答者の属性。引き続き、今後その分析を行う。 文献研究では欧米圏で、Academic Bullyingとしてバイオメディカル分野においても実態調査がなされていることがわかった。(Morteza Mahmoudi,2020,Scienceなど)しかし、近年の各国の法的規制との関係は不明である。
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