2018 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
18K02223
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
西尾 幸一郎 山口大学, 教育学部, 准教授 (70426534)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
黒光 貴峰 鹿児島大学, 法文教育学域教育学系, 准教授 (50452925)
青木 健 山口大学, 教育学部, 准教授 (60332938)
田本 正一 山口大学, 教育学部, 講師 (30808126)
宮木 秀雄 山口大学, 教育学部, 講師 (30710785)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 住教育 / 家庭科 / 教科連携 / 授業開発 / アクティブラーニング / 学校教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
災害や家庭内事故に対する「安全」や「環境配慮の住まい・住み方」「住まいの維持管理」など、学校教育における住教育の重要性はますます高まっている。一方で、授業の中で家庭科住領域に当てられる時間は削減傾向にあり、児童生徒が「住まい」について総合的に学ぶのに十分な時間が確保されているとは言い難い。そこで、本研究では、教科連携を前提とした住教育教材を開発し、保健体育・社会科、理科などの他教科・他領域に配分された時間の中で活用することで、相互の学習を深化させつつ、住教育に関わるトータルの学習時間を十分に確保することを目的としている。 研究初年度となる本年度は、計画に従い、住教育教材の開発に向けて、学会等で教材や資料等の収集を行うとともに、他教科の学習指導要領や教科書に示された学習内容の分析や、実務家教員に対するヒヤリングを実施し、住教育と関連付けが可能な単元について検討した。そして、教科・単元ごとの教育目標をふまえて、各教科で使用する住教育教材(アクティブ・ラーニング教材)の開発(既存教材の改良を含む)を行なった。具体的には、小学校生活科における整理収納教育や小学校社会科におけるまちづくり教育、高等学校家庭科保育領域における防災教育などの教材・授業計画・指導案の作成を行った。さらに、それらの教材等を用いて、小学校等の通常授業の中で授業を実践し、その有効性について検討した。以上の成果の一部は2019年度の日本建築学会大会で口頭発表する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
「研究実績の概要」に述べたように、本年度の計画に従い、研究をほぼ遂行することができた。また、次年度に実施する予定であった開発教材を用いた授業実践と有効性の検討についても複数の教科で実施することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
初年度の開発研究を継続して行い、来年度内に、小中学校の保健体育や理科等における住教育の授業を実践し、その分析から問題点を把握していきたい。また、それらの成果を学会等で報告していく予定である。
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Causes of Carryover |
予定していた情報収集・資料収集のための出張が他の出張と同時期に重なったため、旅費の一部に未使用分が残った。したがって、次年度の調査・視察のための旅費として使用する予定である。
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Research Products
(2 results)