Child Poverty - Exploring the Definition and Fact-finding method

2022 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 18K02485
• Research Institution: Nagasaki University
• Principal Investigator: 池谷 和子 長崎大学, 教育学部, 准教授 (50622693)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 足立 文美恵 宮崎大学, 地域資源創成学部, 教授 (50433058)
• Project Period (FY): 2018-04-01 – 2023-03-31
• Keywords: 子ども / 貧困 / 法 / 定義 / 指標

Outline of Annual Research Achievements

本研究では、昨今社会問題となっていながらも、「何をもって子供の貧困というか」があまり明らかではない「子供の貧困」について、その定義や実態調査方法を探るものである。
研究１年目には、子供の貧困に関わる公的機関や民間団体への訪問調査を行い、「子供の貧困をどのように定義するか」についての研究を行った。研究２年目には、研究１年目の検討結果を踏まえ、子供の貧困の定義に関する論文を研究分担者及び研究協力者と執筆しつつ、貧困の実態調査方法において重要となってくる「指標」について、日本及び諸外国の状況についての文献調査を行った。
本来、この研究は３年で終了する予定であり、研究３年目には、研究１年目と２年目の研究結果を基に、昨今に国際的に評価されつつある「ウェルビーイング指標」についての文献調査・検討を行い、「子供の貧困の指標」において参考となるイギリスやアメリカについて、特に日本への参考となる点を中心に議論をまとめ、共同で論文を執筆するつもりであった。
しかしながら、研究３年目と４年目には、新型コロナの影響により、対面における研究会を中止せざるを得なくなった。オンラインにてある程度は研究を進めたものの、論文の共同執筆の為には根底となる考え方について非常に細かなすり合わせをしなければならず、論文の執筆は不可能となった。そこで、新型コロナの影響が弱まってきた、研究５年目を最終年として、最後の詰めの議論を行いつつ、論文を執筆する予定であった。
ところが研究５年目が始まってすぐの６月、研究代表者の病気療養により、再び対面の研究会は難しくなり、３月までの論文執筆は難しくなったが、個々の研究やオンラインでの研究会を進めること等、出来ることは精一杯行った。３月までは無理だが、それ以降に論文として成果を発表したいと考えている。