2021 Fiscal Year Research-status Report
算数科授業における児童の学習内容の定着とメタ認知を育てる検索学習の開発
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18K02574
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Research Institution | Hyogo University of Teacher Education |
Principal Investigator |
加藤 久恵 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 教授 (00314518)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堀田 千絵 奈良教育大学, 教育学部, 准教授 (00548117)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | メタ認知 / 算数科 / 検索学習 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度に引き続き,算数科授業における学習内容の振り返りと「メタ認知」に関する理論的研究を進めるために,先行研究におけるメタ認知の研究状況をレビューした。特に,算数・数学学習におけるメタ認知の役割やその調査方法,育成方法を検討した。それらをもとに,検索学習におけるメタ認知の位置づけを検討した。 それらの成果を踏まえて,授業終盤の振り返り場面でのメタ認知を捉え・促す学習指導について整理した。そして,授業の終盤で当該授業を振り返る場面に検索学習を活用することによって,そこでの小学生のメタ認知にかかわる記述の有無とその特徴を実践的に分析・考察した。その際,小学校低学年における比例的推論の学習場面を対象として,比例的推論の進展が促される場面で働くメタ認知について実践的に検討し,検索学習を通して比例的推論を促すメタ認知の事例を捉え,メタ認知の学習指導のあり方について検討した。その結果から,検索学習を活用した授業の振り返りが,児童のメタ認知と学習内容の理解に果たす役割について示唆を得た。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナウイルス感染症の拡大により,十分な実践・データ収集を行うことができていないため.
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き,感染症対策をとりながらの実践やデータ収集が必要となる.そこで,紙面調査を積極的に用いたり,現職教員への研究協力を頂くことで,研究代表者が直接に学校現場に入る回数を少なくする予定である.
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Causes of Carryover |
コロナウイルス感染症拡大の影響で,実践・データ収集ができなかった項目が発生し,研究が遅れているため.
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Research Products
(4 results)