2021 Fiscal Year Research-status Report
小中学校国語科コンピテンシー・ベースの学力育成のための教員研修システムの構築
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18K02576
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
浮田 真弓 岡山大学, 教育学域, 教授 (40309018)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | アクションリサーチ / インタビュー調査 / 汎用的スキル / 文学教育 / リテラシー |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度は引き続き、新型コロナ感染症の影響によりオーストラリアに入国できず、現地調査ができなかった。オンラインでのインタビューも行えず、またアクションリサーチを研究の柱とする本研究では、学校現場への参加も難しかった。 その中で、セミナー「汎用的スキルをめざす教育政策とその影響」(北海道大学高等教育推進機構国際教育部 青木麻衣子准教授企画・立案)に発表・コーディネーターとして参加した。発表者は岡山大学 桑原敏典教授、京都女子大学 水戸部修治教授である。その成果はブックレットとして公表されている。 文献研究としては、オーストラリアン・カリキュラムの英語のうち文学の内容を精査し、日本の学習指導要領と比較検討した。日本の学習指導要領では高等学校に文学国語があり、そこでは独創的な文学作品を創作することとなっている。しかし、小中学校の学習指導要領には、物語の創作に関する指導事項はなく言語活動に見られるだけである。オーストラリアンカリキュラムの英語においては、文学の指導事項の中に初等教育段階から創作の教育内容が見られ、かつ、文学を読み際にも表現技法に目を向け、その効果について明示的な指導がなされている。この点を指摘した論文を発表できたことは一定の成果である。 リテラシー研究の動向について、また、文学カリキュラムに関しては、文献研究を進めている。 また、オンラインでの現職教員への指導も再開しつつあるが、十分とは言えず、これからの研究計画に関して、変更を余儀なくされている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナ感染症のために、メルボルンでの調査が引き続き行えていない。文献調査に関しては、オンラインでの入手が可能なものを中心に検討を進めている。 国内での研修プログラムの構築に関しても、連携をとることが難しく、実現にいたっていない。
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Strategy for Future Research Activity |
文献調査、オンラインでの連携先との協議など。 現在までの成果発表。
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Causes of Carryover |
新型コロナ感染症のため、メルボルンでの現地調査ができなかったため。
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Research Products
(2 results)