2018 Fiscal Year Research-status Report
複合的場面緘黙児の実態解明と教育機関と第三者機関の連携した支援の実践と効果の検証
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18K02747
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
武田 篤 秋田大学, 教育学研究科, 教授 (10333915)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 徹 秋田大学, 教育文化学部, 講師 (10735278)
藤井 慶博 秋田大学, 教育学研究科, 教授 (20711542)
高田屋 陽子 秋田大学, 教育文化学部, 准教授 (80806175) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 複合的場面緘黙 / 自閉症スペクトラム障害 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、複合的場面緘黙児の実態を把握するとともに、学校での支援体制や学級での具体的な支援方略を構築することを目的とした。平成30年度は、複合的場面緘黙児に関する質問紙調査を実施した。A市の小学校(41校)・幼稚園(6園)・こども園(11園)の58校園を対象に質問紙調査を実施した。調査内容は、1)場面緘黙児の有無、該当児童がいた場合、2)場面緘黙の状態と3)自閉症スペクトラム傾向、4)学級内での具体的な支援、とした(2)以降の質問内容については、場面緘黙児のいるクラス担任に回答を依頼した)。なお、本調査を実施するにあたり、依頼文書において「得られた回答は決められた手順に従って得点化すること」、「児童や回答した教員に関するプライバシーは守られること」の2点を明記した。回答のあった51校園に在籍する幼児児童数は、14939名(男児7592名、女児7357名)であった。そのうち、場面緘黙児が「有」と回答したのは13校園(小学校9校、幼稚園2園、こども園2園)で、在籍数は20名(0.13%)であった。男女の内訳は、男児8名(0.11%)、女児12名(0.16%)であった。これらの結果は先行研究を支持するものであった。本調査は、質問紙の内容を決定するまでかなりの時間を要した(年度末に実施した)。そのため、2)以降の調査データ(場面緘黙と自閉症スペクトラム障害との関連)の解析は次年度に行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初予定していた計画を遂行できたため。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度の調査データのさらなる解析を行うとともに、必要に応じて追加の調査を行う。 すでに個別事例に対する第三者機関での介入を開始しており、今後、教育機関や家庭との連携を図る予定である。
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Causes of Carryover |
予定していた学会に参加できなかったため。 複数の学会に参加し研究発表を行うとともに、研究資料の収集を行う。
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Research Products
(1 results)