2020 Fiscal Year Annual Research Report
Questionnaire survey on disaster prevention measures of schools for special needs shools
Project/Area Number |
18K02752
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
坂本 裕 岐阜大学, 教育学研究科, 教授 (20310039)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐々木 全 岩手大学, 教育学研究科, 准教授 (20758099)
棚野 勝文 岐阜大学, 教育学研究科, 教授 (30774559)
中村 敬子 九州ルーテル学院大学, 人文学部, 教授 (90788902) [Withdrawn]
佐伯 英明 金城大学, 社会福祉学部, 教授 (20829543)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 自然災害 / 防災対策 / 特別支援学校 / 合理的配慮 / 基礎的環境整備 |
Outline of Annual Research Achievements |
学校の諸条件と自校課題への対応状況を分析した。その結果,「障害種(自力通学者の保護,施設連携)」「通学時間」「一定期間過ごす想定」についての課題が明らかになり,検討を加えた。「障害種」(自力通学者の保護)は肢体不自由特別支援学校や病弱特別支援学校等は自力通学者の保護に関する検討がなされておらず,知的障害特別支援学校は検討されているが未着手の状況であり,早急のそれぞれの対応が不可欠であった。(施設連携)は知的障害特別支援学校は周辺施設との連携の未検討の状態が有意に多く,対応が急務であった。「通学時間」は1時間以内の通学時間の場合は未検討の状態が有意に多かった。特別支援学校における通学バスの乗車時間は1時間以内が60%を超えており,検討が未着手である状況が明らかになった。「一定期間過ごす想定」をしている学校においても,足踏み式の痰の吸引器の配備,非常用リュックサックの準備は未検討の状態が有意に多く,紙おむつの備蓄は検討されているが未着手の状態が有意に多かった。また,未検討の学校が20%以上であった項目は,施設との連携,施設の確保,保護者との共通理解,一定期間過ごす想定,BCPの作成,紙おむつの備蓄,足踏み式の痰の吸引器の配備,非常用リュックサックの準備の8項目であった。これらの8項目にかかわる要因を検討したが,いずれの項目にも特定の傾向は確認できなかった。しかし,大川小学校の判決を鑑みると,文部科学省が示している項目は今後検討するべき事項となってくる。そのため,特別支援学校は災害時のあらゆる被害を想定して,これらの8項目について早急に検討する必要があることが明らかになった。その結果を日本特殊教育学会第58回大会(福岡教育大学・ネット開催)で公開した。そして,全国調査の結果と合わせて報告書を作成し,全国特別支援学校,都道府県教育委員会,教育センター等に配付した。
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Research Products
(1 results)