2019 Fiscal Year Research-status Report
盲ろう及び重複障害児への共創コミュニケーションアプローチに関する実践的研究
Project/Area Number |
18K02783
|
Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
中村 保和 群馬大学, 教育学部, 准教授 (60467131)
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
Keywords | 盲ろう / 重複障害 / 共創コミュニケーション |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度の研究の成果は以下です。すなわち、1)これまでに蓄積された実践資料(映像資料)を共創コミュニケーションの観点から分析し、対象児との間に成立した共同活動の質的変化のプロセスを可視化する方法を考案するとともに、共同活動の成立条件を整理した(大槻・中村, 2020年3月にて発表)。2)対象児らとの共同活動を目的とした教育実践を継続し、新たな実践資料が蓄積された。 以上から共同活動の展開条件とそこでの相互的コミュニケーションの様相を構造的に明らかにすることを通して、最終年度に向けたコミュニケーション支援の方法開発のための検討を行った。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
年度末(1月~3月)にかけてCOVID-19の感染予防から対象児の自宅や施設を訪問することによる教育実践が十分に行うことができなかった。そのため、それまでの実践資料(主にビデオ記録)の分析に重点的に取り組みながら検討課題等を明らかにしていったが、明らかになった実践上の課題を実際の働きかけによって確認できない状態にある。
|
Strategy for Future Research Activity |
COVID-19の状況をみながら対象児らへの教育実践を再開する。その際、感染予防を徹底的に行うとともに、対象児の体調に細心の注意を払いながら働きかけを行うようにする。また、これまでに蓄積された実践資料(ビデオ映像)の分析を引き続き行うとともに、蓄積されたデータから得られる結果の総合的な整理を行い、最終年度の研究総括に向けた準備を進めていく。
|
Causes of Carryover |
教育実践の進捗状況により、予定していた物品(教材・教具など)の購入に変更が生じた。対象児への教育実践の性質を考慮しながら、適宜、必要となる教材・教具などを購入していく予定である。
|
Research Products
(1 results)