2020 Fiscal Year Annual Research Report
Development of learning materials suitable for mobile devices which induce students' awareness and deepen understanding
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18K02941
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
吉冨 賢太郎 大阪府立大学, 高等教育推進機構, 准教授 (10305609)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
亀田 真澄 山陽小野田市立山口東京理科大学, 共通教育センター, 准教授 (10194995)
長坂 耕作 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 准教授 (70359909)
金西 計英 徳島大学, 高等教育研究センター, 教授 (80204577)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 数学オンライン教材 / 線形代数 / 自動生成多肢選択問題 / 学習管理システム / 解説動画 / 学習分析 |
Outline of Annual Research Achievements |
コロナ禍にあって, オンライン授業となった線形代数の授業において、動画教材を新しい視点から大幅に改訂して再開発し、再度YouTube に全コース分を無償公開するとともに、学生に視聴してもらうための学習教材とした. 新しい視点とは、動画の開発視点として、長さを単に短かくということだけではなく、常に問い掛けて考えさせるという視点である。これにより、学生は常に問題意識を持ちながら、動画を視聴することができ、集中力の維持が可能であると考えたのである。考える時間は、動画を止める時間的余裕を持たせるため、短時間のBGMを流し、その間に動画を止めて自分のペースで考えさせるというものである。さらに、この問い掛け(例題)を確認するためのオンライン問題を全問題にわたって、開発整備し、LMS(授業支援システム・学習管理システム)上に掲載して実施してもらい, 成績評価にも形成的評価として組込むようにすることで、学生の学習意欲を高める工夫を行った。また、学習は基本的に学生各自のペースで進めることができるが、一定のペースを確保するため、オンラインでの学生の質問受付時間を設けるなど工夫を行った。 以上のような取り組みにより、前年度の対面授業(反転授業形式)と比しても, 同程度の対面期末試験の成績結果において、平均として約10%程度の上昇が見られる効果が確認された。ただし、教材としてのさらなる課題も可視化されており、特に自分のペースで学習できない一部学生の問題点が明らかとなった。問題開発に傾注するだけでなく、常に学生の実施状況・理解状況をモニタリングするリアルタイムな学習分析の視点が、今後重要となることが鮮明になったと言える。
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Research Products
(9 results)