2019 Fiscal Year Research-status Report
Shape and Motion of Uprising Oil Droplets by Underwater Injection of Dispersant
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18K04590
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Research Institution | National Institute of Maritime, Port and Aviation Technology |
Principal Investigator |
宮田 修 国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所, その他部局等, 研究員 (10450678)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
原 正一 国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所, その他部局等, 研究員 (60399524) [Withdrawn]
亀山 道弘 国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所, その他部局等, 研究員 (40373427)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 油処理剤 / 水中散布 / 油粒径 / 浮上速度 / 界面張力 / 単一油粒 / 油粒群 / 重油 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究計画では「ノズルから放出した油に油処理剤を水中散布することによってO/W型エマルション群や油のみの場合の単一油粒、あるいは単一油粒の集まりで ある油粒群の浮上について連続的に実験・解析する。そのため、①水中散布の方法としてダクトによって油を集め処理剤を投入し油粒径が最小になる条件を求め る。次に、②油粒径の異なるO/W型エマルションの終末浮上速度を求める。さらに、③油の放出条件による単一油粒や油粒群の粒径や形状の変化を含む挙動を明 らかにする。最終的には、Re数、Eo数、M数の関係を整理し、油粒形状との関連を明確にできる図表を確立することにより油と油処理剤の最適混合に関する評価 を行う。」としている。 平成30年度は、実験装置の配管や油ポンプの更新を行い、前述の「③油の放出条件による単一油粒や油粒群の粒径や形状の変化い含む挙動」について、A重油・C重油の実験を行った。その実験結果に基づき日本マリンエンジニアリング学会の第88回学術講演会において発表を行った。そこでは、 「浮上する油粒の挙動が複雑であることの一つの理由は、油粒が浮上すると周囲に流れを起こし流れに巻き込まれながら浮上していくためであった。また、Re数 やEo数とM数で実験結果を整理し、粘性や界面張力が浮上する油粒の形状や挙動に影響を与えている。」について示した。 また、当該年度(平成31年度)は引続き、A重油とC重油を混合し動粘度 や界面張力を変化させた場合や、油処理剤を投入した場合の実験を実施した。それらの結果は、海上技術安全研究所第19回研究発表会のポスターセッション及び日本マリンエンジニアリング学会第89回学術講演会にて報告した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定した所定の成果は得ている。廃油処理費用等の予算の繰り越しが発生した。その理由は、大型水槽による実験回数が少なかったためである。
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Strategy for Future Research Activity |
引続き、研究計画調書に示した「①水中散布の方法としてダクトによって油を集め処理剤を投入し油粒径が最小になる条件を求める。次に、②油粒径の異なるO/W型エマルションの終末浮上速度を求める。さらに、③油の放出条件による単一油粒や 油粒群の粒径や形状の変化を含む挙動を明らかにする。最終的には、Re数、Eo数、M数の関係を整理し、油粒形状との関連を明確にできる図表を確立することにより油と油処理剤の最適混合に関する評価を行う。」について、③は平成30年度②は平成31年度に実施した。令和2年度は②③を比較検討し、①油粒が最小になる条件について検討する。
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Causes of Carryover |
令和元年度(2年目)における大型水槽による実験が予定より少なく、廃油処理量が少なくなった。令和2年度(最終年度)の大型水槽による実験によって生じる廃油の処理費としたい。
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Research Products
(2 results)