2020 Fiscal Year Annual Research Report
Development of Organocatalysts Based on Chiarity Transfer and Remote Electronic Effect
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18K06579
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
山田 健一 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(薬学域), 教授 (00335184)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 不斉触媒 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、すでに開発したキラルカルベン配位子の配位子設計概念を応用した新規キラル有機分子触媒の創生である。遠隔位での電子チューニングと近接位への官能基導入が基本戦略である。本目的を達成するため実験を行い、令和2年度は以下の成果を得た。 (1) 前年度に引き続き、キラリティー伝播と遠隔位電子効果を設計基盤とするキラルチオウレア触媒およびキラルセレノウレア触媒を用いるスチルベンカルボン酸のブロモラクトン化反応の検討を行った。その結果、隣接位に水素結合供与性官能基を導入することにより、高い5-exo選択性とエナンチオ選択性にて反応を進行させることに成功した。スチルベンカルボン酸のブロモラクトン化反応は6-endo選択的に進行することが知られており、本反応で観測された5-exo選択性は反応が高い触媒制御によって進行していることを裏付ける結果である。 (2) キラルチオウレア触媒の電子的チューニングにより、4-アルケンカルボン酸のブロモラクトン化反応のエナンチオ選択性が向上することを見出した。 (3) トリアゾリウム型カルベン触媒を用いる不斉アシル化反応によるヒドロキシアミド類の速度論的光学分割における窒素原子上の置換基効果を検討した。その結果、2-ニトロベンゼンスルホニル基を持つヒドロキシアミド類の速度論的光学分割が高い選択性で進行することを見出した。 (4) トリアゾリウム型カルベン触媒を用いる不斉アシル化反応によるヒドロキシアミド類の速度論的光学分割におけるカルボン酸の添加効果をを検討した。その結果、最も良好な結果を与えるカルボン酸が2-ヒドロキシアミド類の速度論的光学分割で最も良好な結果を与えたカルボン酸とは異なることを見出した。
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Research Products
(20 results)
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[Journal Article] Mechanistic Support for Intramolecular Migrative Cyclization of Propargyl Sulfones Provided by Catalytic Asymmetric Induction with a Chiral Counter Cation Strategy.2021
Author(s)
Yamasaki, K.; Yamauchi, A.; Inokuma, T.; Miyakawa, Y.; Wang, Y.; Oriez, R.; Yamaoka, Y.; Takasu, K.; Tanaka, N.; Kashiwada, Y.; Yamada, K.
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Journal Title
Asian J. Org. Chem.
Volume: -
Pages: -
DOI
Peer Reviewed
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