2019 Fiscal Year Research-status Report
術前画像のマルチパラメトリック解析による尿管癌手術リスク診断法の樹立と低侵襲治療
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18K07724
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
中川 基生 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 講師 (60590982)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内木 綾 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 准教授 (20509236)
内木 拓 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 講師 (50551272)
下平 政史 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 准教授 (60597821)
小澤 良之 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 准教授 (90569005)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 膀胱癌 / 尿管癌 / dual energy CT / monoenergy imaging / 下肢静脈瘤 |
Outline of Annual Research Achievements |
monoegergetic imaging再構成法を作成するためのdual energy CT 撮影プロトコルを作成し、膀胱癌、尿管癌症例の画像データを蓄積した。同症例の術中所見、病理所見も収集し画像データと比較を行った。その結果、monoenergetic imagignでは微細な移行上皮癌を通常CT撮影にくらべ明瞭に描出することがわかった。従来膀胱癌や尿管癌のCT診断には造影排泄相が用いられたが、monoenergetic imagingによる仮想低keV画像と合わせて評価することにより診断能を改善することがわかった。これらをまとめた成果は学会や論文にて発表することを予定している。 またmonoegergetic imaging再構成法は造影効果を増強することがわかっているため、同プロトコルが、下肢静脈瘤に対し穿通枝描出に対しても有用であるかどうかを検討した。下肢静脈瘤の術前評価には造影CT画像から構築される3D像が有用であるが、同プロトコルを用いることで、下肢静脈穿通枝の造影後吸収値が周囲筋組織より高く描出することで、3D作成が容易になることを証明した。この成果は論文にて報告している(Acta Radiol Open. 2020;9:2058460120916198)。 現在我々は、本研究の撮影プロトコルで得られた画像を用いて3Dプリンターによる模型作成を行い、実際の症例の静脈の形態を正しく模しているかを評価し、術前評価などに寄与できるよう臨床応用することを目指している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
monoenergetic imagingをえるためdual energy CTを撮像した症例、膀胱尿管癌の術後症例は100を超えており、解析に十分な画像データ、臨床データが得られている。また、下肢静脈瘤においての応用も現在進行中である。
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Strategy for Future Research Activity |
dual energy CTによるmonoegergetic imagingの小児腫瘍領域においての応用をできるか現在計画中である。
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Causes of Carryover |
学会旅費が抑えることができたため。
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Research Products
(1 results)