2020 Fiscal Year Research-status Report
術前画像のマルチパラメトリック解析による尿管癌手術リスク診断法の樹立と低侵襲治療
Project/Area Number |
18K07724
|
Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
中川 基生 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 講師 (60590982)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内木 綾 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 准教授 (20509236)
内木 拓 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 講師 (50551272)
下平 政史 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 准教授 (60597821)
小澤 良之 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 准教授 (90569005)
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
Keywords | 膀胱癌 / 尿管癌 / dual energy CT / monoenergetic imaging |
Outline of Annual Research Achievements |
病理にて診断がついている膀胱癌症例に対し行ったDual energy CT画像のデータから、40 keV相当のmonoenergetic imageを再構成した。これらの画像データと、通常の管電圧120 kVp撮影の画像データを後方視的に比較し、膀胱癌の検出能に差があるかの検討を行った。膀胱癌の吸収値の比較を行ったところ、40keV画像では167 ± 54 HU、従来の120kVp画像では 71.5 ±163 HUであり、40keVの方が有意に高く造影されることが分かった(P < 0.01)。また、膀胱癌検出能の主観的な評価法として、grade 3:明瞭に描出されている、grade 2:やや不明瞭だが検出可能、grade 1:不明瞭であり検出困難、grade 0:描出されず、の4段階に分け分類した。40 keV画像と従来の120 kVp画像ではそれぞれ平均2.1±1.2、1.7±1.2であり、40keV画像の方が優位に膀胱癌の検出能が高かった(P<0.001)。これらの結果は現在英文雑誌に投稿中(major revision)である。 以上の結果を踏まえて我々は、Dual energy CTによるmonoenergetic imagingが尿管癌や腎癌などで、他の泌尿器腫瘍においても検出能が向上し、臨床応用が可能かを検討することを目指している。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
Dual energy CTのmonoenergetic image再構成法を膀胱癌に対し応用した研究結果を、現在英文雑誌に投稿し査読中であるため。
|
Strategy for Future Research Activity |
Dual energy CTによるmonoenergetic imagingが尿管癌や腎癌などで、他の泌尿器腫瘍においても検出能が向上し、臨床応用が可能かを検討することを目指している。
|
Causes of Carryover |
研究結果を論文投稿するにあたり、データ追加と論文のopen accessのための費用を確保するため。データ追加、解析のため新規ノート型パソコンを購入予定である。
|
Research Products
(1 results)