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2018 Fiscal Year Research-status Report

妊娠によるFontan循環と胎児循環の変化メカニズムの解明

Research Project

Project/Area Number 18K08109
Research InstitutionKyushu University

Principal Investigator

永田 弾  九州大学, 大学病院, 助教 (20570790)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 山崎 誘三  九州大学, 医学研究院, 助教 (00643347)
坂本 一郎  九州大学, 大学病院, 医員 (90616616)
Project Period (FY) 2018-04-01 – 2021-03-31
Keywordsフォンタン / 妊娠
Outline of Annual Research Achievements

2018年度に研究対象となる症例は1例であり、23歳の女性で、cAVSD,hypo RV,PA,TAPVCに対して7歳時にTCPC(EC)を行った患者さんであった。クロミフェン投与を行い、排卵誘発後に妊娠成立となった。本症例において、妊娠前評価のための心臓カテーテル検査は行えなかった。(実施予定としてたが実施前に妊娠成立となった)妊娠初期からヘパリンの投与を開始し、妊娠期間中入院管理とした。APTT 60-80程度となるようにヘパリンを投与した。FDP,D-dimerの上昇は妊娠期間を通して軽度にとどまっていたが、妊娠12週ごろの母体の心エコーで導管内に血栓様の構造物が確認された。以降、その構造物の大きさに変化はなく、他に血栓のイベントはなかった。また、分娩中、分娩後も出血のイベントもなかった。EF 60%程度、房室弁逆流は1度で妊娠期間を通して変化はなく、BNPは最大で24.5pg/mlであり母体の血行動態として大きな変化はみられず、明らかな心不全症状もみられなかった。胎児については、妊娠26週と30週の際に詳細に評価でき、解剖学的な異常はなく、心機能も良好で、LV tei index 0.77(26週), 0.47(30週)であった。経過は順調であったが、妊娠34週4日自然陣痛発来し、そのまま分娩に至った。児は2060gであった。本症例は妊娠直前の心臓カテーテル検査は行えなかったが、Fontan循環としては良好であったと推察され、そのことが大きな問題とならなかった妊娠経過にも影響したであろうと考えられる。なぜ早産に至ったかはまだ明らかでないが、今後検討が必要と考えられる。また、胎児循環としては充分に保たれており、早産ではあったが、体重は週数相当であり発育は問題なかったと考えられる。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

妊娠前の血行動態が良好な症例では妊娠経過も順調であることのひとつの根拠となったが、予測していたよりも症例数が少なく、妊娠直前の正確な血行動態評価が行えていなかったためやや遅れていると判断する

Strategy for Future Research Activity

妊娠を希望されているフォンタンの患者さんでは血行動態評価をできるだけ早い段階で行うよう促し、できるだけ多くの症例を集積できるよう努めていく。

Causes of Carryover

目標とした症例数が集まらずまだ解析にまで至っていないため、解析のための備品や成果発表などの予算が不要であったため

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Published: 2019-12-27  

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