2019 Fiscal Year Research-status Report
Development of a peritoneal dissemination treatment for gastric cancer by miRNA using super carbonate nanoapatite
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18K08688
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
坂本 宣弘 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 研究員 (50722617)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
瀧口 修司 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 教授 (00301268)
石黒 秀行 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 准教授 (10363920) [Withdrawn]
山本 浩文 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (30322184)
藤幡 士郎 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 臨床研究医 (10825483)
小川 了 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 講師 (70423853)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | drug deliverly / super cabonate apatite / 胃癌 |
Outline of Annual Research Achievements |
胃癌腹膜播種に対する治療において、実用的なDrug Delivery System確立に向けた炭酸アパタイト(super carbonate apatite: sCA)を用いた研究を継続中であり、2019年は以下の研究を行った。 前年度に引き続き、Western Blottingを用いて、胃癌細胞株MKN45におけるsurvivin遺伝子の発現をより鮮明に検証した。さらに、胃癌細胞株MKN45へ、リポフェクタミンを使用したsuvivin siRNAのトランスフェクションを行った。SurvivinのノックダウンをWestern Blottingにて確認した。 我々が目的としているsCAに先んじて、既存のリポフェクタミンを用いたsurvivin siRNA導入実験を行い、胃癌細胞株に対するsurvivin siRNAと抗癌剤の組み合わせによる細胞障害性の変化を検討した。(前年度では、胃癌細胞株に対する抗癌剤とsCAとの組み合わせではCell Proliferation Assayでその有効性を示せなかったため)。 胃癌細胞株MKN45に対し、リポフェクタミンを用いてsurvivin siRNA(およびcontrol siNRA)をトランスフェクションし、さらにシスプラチンを投与してCell Proliferation Assayを行ったが、survivinノックダウン群はControlと比べてIC50、IC70ともに有意差を認めなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
胃癌細胞(MKN45)に対し、sCA有無による化学療法の有効性をWST-1で検証していたが、in vitroでは有効性が示せなかった。繰り返し施行し検証を重ねたことで時間を要した。 また、リポフェクタミンを用いてsurvivin siRNAを導入実験では、Western Blottingでsurvivinのノックダウンを確認しているが、survivin siRNAとシスプラチンを併用したCell Proliferation Assayでは胃癌細胞株への有効性が現在示せずにいる。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度は以下の研究を計画。 ①sCAを用いたsurvivin siRNAのトランスフェクションによる抗腫瘍効果の確認をWestern blottingで確認し、また、アポトーシスについても検証を行う。 ②共同研究者の大阪大学保健学科、山本浩文教授が大腸癌株DLD1を用いてsCAをdrug deriverlyとした腫瘍細胞障害性を示しており、同氏よりDLD1を提供頂き、survivin siRNAの細胞障害性をDLD1で確認する。 ③マウスの腹膜播種モデルの作成およびモデルマウスに対してsCAによるsurvivin siRNAの導入を行い、化学療法との併用療法を検討する。
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Causes of Carryover |
研究進捗の遅れに伴い、予定していた実験費用の残額が発生している。研究計画を微調整した結果、必要経費が多く生じるものと推測され、今年度への繰越しが必要である。
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