2020 Fiscal Year Research-status Report
Relation of HLA types and adverse effects of the immune check inhibitor in lung cancer patients
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18K08806
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Research Institution | University of Occupational and Environmental Health, Japan |
Principal Investigator |
平良 彰浩 産業医科大学, 医学部, 助教 (00813263)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
市来 嘉伸 産業医科大学, 医学部, 非常勤医師 (80419837)
米田 和恵 産業医科大学, 医学部, 講師 (80724806) [Withdrawn]
田中 文啓 産業医科大学, 医学部, 教授 (10283673)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 癌免疫 / 肺癌 / HLA / 免疫チェックポイント阻害薬 / 免疫療法 |
Outline of Annual Research Achievements |
HLA class I及びclass II分子のタイプにより、それぞれに親和性の高い自己抗原が存在し、その自己抗原が提示されることで自己免疫応答が惹起されると考えられている。すなわち、HLA クラスI及びclass II分子のタイプは免疫応答に重要な役割を果たしており、免疫チェックポイント阻害剤の副作用の種類と程度を予測する因子になり得ると仮説を立て、検証することとした。 2018 年に免疫チェックポイント阻害剤を投与した肺癌症例 2 例、 2019 年 9 例、 2020 年 1例の末梢血リンパ球より、HLA class I及びclass II分子のタイプを次世代シークエンサーを用いて解析した。 約 100 例の集積を行い、HLA classI及びclass II分子のタイプと有害事象を調べる。得られたHLA class I及びclass IIタイプと臨床因 子と比較を行う。免疫チェックポイント阻害剤投与症例のうち有害事象を認めた症例においては、有害事象ごとに有意に多いHLA class I及びclass IIタイプを 同定する。また、重度の有害事象を起こした症例を調べ、有意に多いHLA class I及びclass IIタイプがあるか明らかにする。追加事項として、症例の無増悪生存期間、全生存期間、奏効率を解析し、HLA class Iタイプとの相関も解析追加する。もし、明らかな相関が認められない場合、腫瘍組織の免疫染色を行い、そ れぞれのHLA class I分子発現強度を解析し、関連を調べる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
免疫チェックポイント阻害剤による純粋な有害事象と効果を確認するため、免疫チェックポイント阻害剤単剤投与した症例のみを対象としていた。2018年秋より免疫チェックポイント阻害剤と細胞障害性抗癌剤の併用療法が認可されたため、免疫チェックポイント阻害剤単剤投与症例が減少したものと考えられる。その為、併用療法も対象症例とし、症例蓄積の増加を狙っている。
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Strategy for Future Research Activity |
免疫チェックポイント阻害剤による純粋な有害事象と効果を判定するために、免疫チェックポイント阻害剤単剤投与のみを対象としていた。症例蓄積のために免疫チェックポイント阻害剤と細胞障害性抗癌剤の併用療法も対象とし、症例蓄積を行う。症例蓄積のために研究期間の延長を行った。
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Causes of Carryover |
症例蓄積がすすまず、HLAタイピング解析のために予定していた金額で余剰が生じた。研究期間延長し、増加した症例のHLAタイピング解析のために主に使用を行う予定である。
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