2019 Fiscal Year Research-status Report
加齢黄斑変性における脈絡膜新生血管発生と網膜細胞障害の機序解明と臨床への応用
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18K09416
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
平野 佳男 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 講師 (40405163)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小椋 祐一郎 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 教授 (70191963)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 加齢黄斑変性 / 脈絡膜新生血管 / 炎症 / アポトーシス |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、マウス実験的脈絡膜新生血管(Choroidal Neovascularization: CNV)における白血球の動態をアクリジンオレンジ蛍光染色法(Miyamoto K, Ogura Y, et al. PNAS. 1999)を用いて観察した。実験的に作成したCNV周囲に白血球が集積すること、抗HMGB1抗体を硝子体内に注射したものでは、アイソタイプの抗IgG抗体を投与したものと比較して、有意に集積する白血球の数を抑制することが確認できた。さらには、Cx3cr1-GFPノックインマウスを用いて、マクロファージやミクログリアの動態をex-vivoで観察した。すなわち、Cx3cr1-GFPノックインマウスに実験的CNVを作成し、1週間後に眼球摘出し、免疫染色法でCx3-cr1陽性細胞を観察した。CNV周囲にはCx3cr1陽性細胞が有意に多く集積し、特に大型の丸みを帯びたCx3cr1陽性細胞が観察された。それは、抗HMGB1抗体を投与することによって有意に抑制された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
実験を担当していた大学院生が関連病院に出向になり、動物実験に充分な時間を確保することが困難になっているため。
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Strategy for Future Research Activity |
大学院生、実験助手の確保など、人員の補充に取り組む。
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Causes of Carryover |
(理由) 物品購入の際に端数が生じた。 (使用計画) 物品費として使用する。
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Research Products
(19 results)