2020 Fiscal Year Annual Research Report
Protective effects of antioxidants against chemotherapy induced oral mucositis
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18K09911
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
玉木 直文 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学域), 准教授 (20335615)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 抗酸化物質 / 活性酸素種 / 抗癌剤 |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度は,細胞培養を用いた研究をさらに進め実験を完了させた。頭頸部がん患者における化学療法時の副作用である口腔粘膜炎の発症を想定し,ヒト表皮角化細胞 (HaCaT 細胞)を用いて,以下の研究を行った。また,細胞に投与する抗癌剤としては,5-fluorouracil (5-FU)を用いた。 本年度は,炎症性サイトカインである,Interleukin (IL)-1β, IL-6,およびTumor necrosis factor (TNF)- αの培養上清中におけるタンパク質レベルの発現量を,ELISAを用いて測定した。その結果,HaCaT 細胞に5-FUを投与したとき, 48時間後においてIL-1βとIL-6の発現量が統計学的有意に増加した。さらにレスベラトロールを投与した時,これらのサイトカインレベルは有意に減少した。なお,TNF-αの発現量はいずれの条件でも検出限界以下であった。このことから,レスベラトロールに抗炎症作用があることが認められた。 また抗酸化経路のメカニズムとして,Nrf2の核内移行,SIRT-1の発現および標的遺伝子であるHO-1の発現を,Western blotとreal-time PCR法を用いて評価した。その結果,レスベラトロールの投与によってNrf2の核内移行は促進された。またSIRT-1の発現量は,レスベラトロールの投与によって増加していた。これらの経路の活性化の結果,抗酸化酵素であるHO-1の発現量もレスベラトロールによって増加した。以上の結果から,レスベラトロール投与によって抗酸化経路の活性化が認められた。 レスベラトロールは,ヒト表皮角化細胞において,抗癌剤である5-FU投与によって誘発された酸化ストレスや炎症反応を改善する効果があることが認められた。
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Research Products
(1 results)