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2018 Fiscal Year Research-status Report

Diversity of autonomic reaction by hand bath application

Research Project

Project/Area Number 18K10141
Research InstitutionUniversity of Toyama

Principal Investigator

堀 悦郎  富山大学, 大学院医学薬学研究部(医学), 教授 (90313600)

Project Period (FY) 2018-04-01 – 2022-03-31
Keywords手浴 / 自律神経 / 脳血行動態
Outline of Annual Research Achievements

初年度である平成30年度は,実験システムの構築および予備的検討を行い,その結果から少数例であるがデータ収集を開始した。
まず,恒温槽により湯温を一定に保つ主浴槽を作成し,低温(35℃)および高温(43℃)で2時間以上安定していることを確認した。また,心拍変動からの自律神経活動記録および近赤外線分光法(NIRS)による左右前頭葉の活動記録も同時に行えることを確認した。これらにより,記録系としてのシステムはほぼ構築されたと言える。
刺激系である交感神経賦活課題としての暗算負荷は,4桁の整数から2桁の整数を引くことで,暗算の得手不得手に関わらず交感神経活動を賦活することを確認した。また,副交感神経賦活課題として,当初は安静閉眼で「丹田を意識した呼吸法」を導入する予定であったが,予備検討の結果では,被験者間で安定した副交感神経の賦活ができなかった。その理由として,呼吸運動に対する過度の注意が考えられたため,呼吸に対する指示をせずに安静閉眼を指示した。その結果,どの被験者でも概ね副交感神経活動の賦活が得られた。
以上のシステム構築および予備検討を踏まえ,データ収集を開始した。すなわち,湯温(低温および高温)および自律神経(交感神経賦活および副交感神経賦活)の組み合わせで条件を整え,手浴時と対照時の自律神経活動および脳血行動態を記録した。未だ統計学的な解析は行っていないが,副交感神経活動賦活状態では,手浴により交感神経活動が対照よりも亢進する傾向が得られている。また,交感神経活動賦活状態では,手浴により交感神経活動の亢進が抑制される傾向が得られている。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

当初,副交感神経賦活課題は,安静閉眼状態で「丹田を意識した呼吸法」を適用する計画であった。しかし,条件検討段階において,被験者が呼吸運動に注意を強く向けた場合,交感神経活動がより亢進する場合が見られた。そのため,副交感神経賦活課題として,呼吸のリズム制御等複数の方法を試したが,被験者によるばらつきが大きいことが判明した。
これらを踏まえ,被験者間で比較的安定して副交感神経活動の賦活が可能なのは,本研究の条件においては安静閉眼状態の保持が最も適していることが明らかとなったため,当初の計画を変更し,副交感神経賦活課題は「安静閉眼の保持」とすることとした。

Strategy for Future Research Activity

今後は,例数を追加すると共に,記録した脳血行動態のデータ解析に着手する。また,関連情報の収集のため,看護技術,自律神経等に関連した種々の学会等に参加する予定である。

Causes of Carryover

当初計画していた情報収集のための学会参加を1回見送ったため,次年度使用額が生じた。

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Published: 2019-12-27  

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