2020 Fiscal Year Annual Research Report
Early detection of hand-foot syndrome and onychia et paronychia caused by anticancer drugs and their prophylactic intervention by a novel topical reagent.
Project/Area Number |
18K10287
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Research Institution | University of Kochi |
Principal Investigator |
池田 光徳 高知県立大学, 看護学部, 教授 (70212785)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小原 弘子 高知県立大学, 看護学部, 助教 (20584337)
井上 正隆 高知県立大学, 看護学部, 講師 (60405537)
坂元 綾 高知県立大学, 看護学部, 助教 (90584342)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | がん化学療法 / 角質水分量 / 手足症候群 / 看護介入 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究1. 低分子マルチキナーゼ阻害薬の投与患者での観察期間中の皮膚症状アセスメントでは,紅斑,腫脹,丘疹,色素沈着,角質増殖,鱗屑,亀裂,水疱,膿疱,糜爛および潰瘍などの手の皮膚症状を示した患者はいなかった。また,爪囲紅斑,爪床紅斑,爪囲毛細血管拡張,爪囲腫脹,爪甲と後爪郭との隙間形成,爪囲の肉芽形成,爪囲水疱,爪囲糜爛,爪囲潰瘍などの爪囲爪炎の症状を呈する患者もいなかった。両示指を測定部位とした3Dスキャナによる体積測定において,観察期間中に体積の増減は検出できなかった。3Dスキャナで手指の表面をスキャンしてその微小な凹凸を含めた体積の算出は,理論的には可能であるが,現存する3Dスキャナではごくわずかな体積の変化を検出するほどの感度がないことが分かった。プレチスモメータによる体積測定において,観察期間中に体積の増減は検出できなかった。リングゲージを使用しての指径測定においても,観察期間中に指径の増減は検出できなかった。角質水分量は,一部の対象者において低下していた。黒度および紅斑には,一定の変化は見られなかった。手指の血流速度も1 日目と3 日目で有意差は見られなかった。低分子マルチキナーゼ阻害薬投与患者の手の皮膚における変化(超初期症状)が角質水分量の低下であったため,真皮の弾力性の変化をポータブル皮膚弾力計を用いて測定した。測定し得た対象者では,真皮の弾力性の有意な増減は見られなかった。 研究2. 夜間のワセリン塗布後密封療法の皮膚角質水分量への効果を28人の健康な成人ボランティアの手掌(示指と母指球)および手背(中央部)で測定した。介入後の角質水分量は拇指球および手背介で有意上昇した。夜間のワセリン塗布後密封療法の皮膚の血流速度への効果の検討では,ワセリンODT介入の前後で統計学的な有意差はみられなかった。
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Research Products
(8 results)