2023 Fiscal Year Annual Research Report
Development of a rheumatoid arthritis foot care model to improve toe grip strength
Project/Area Number |
18K10296
|
Research Institution | Kyoto University of Advanced Science |
Principal Investigator |
宇多 雅 京都先端科学大学, 健康医療学部, 准教授 (20636104)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
任 和子 京都大学, 医学研究科, 教授 (40243084)
橋本 求 大阪公立大学, 大学院医学研究科, 教授 (60512845)
片山 泰佑 京都大学, 医学研究科, 助教 (70808849) [Withdrawn]
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | 関節リウマチ / フットケア / 足趾力 / 身体機能 / トリアージ / アセスメント |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、関節リウマチ患者の足病変の実態を明らかにし、フットケアプログラムを開発することを目的とした。2023年度は、関節リウマチ患者のフットケアを実践している看護師へのインタビュー結果を分析し、学会発表を行った。 関節リウマチ患者のフットケアの実際は、「観察」「アセスメント」「足のケア」「治療に関する情報提供」「セルフケア教育」「多職種連携」「患者への配慮」「自己研鑽」の8つのカテゴリに分類された。とくに関節リウマチ患者で特徴的なものには、拘縮や変形予防のための足や足趾の運動療法の説明や靴やインソールの調整方法の説明などの「セルフケア教育」であった。疾患により生じる足の構造の変化と足病変の関連を理解し、疾患の早期の段階から今後を予測した予防的フットケアを行うことが大切であると考えられた。 関節リウマチ患者の足病変は、「足趾の変形」や「巻き爪」「胼胝や魚の目」のほか、「感染症」、「出血」、「自分で爪が切れない状況」「足を洗うことに困難がある」の7つのカテゴリに分類された。関節リウマチ患者のフットケアはひろがらない現状があるが、その要因として、フットケア実践には「足のケアに時間がかかりすぎる」、「政府からの医療費補助がない」、「多職種連携の必要性」、「ケア提供に対する恐怖と不安」、「知識と技術の不足による不安」、「足を見せることに恥ずかしさを感じる患者」、「患者の関心の低さ」7つのカテゴリが抽出された。フットケアに30分以上の時間が必要であること、診療報酬などの医療費の補助が不足していること、知識や技術の不足や実践への不安など、環境や提供者側の要因が多く含まれた。 わが国では、関節リウマチ患者のフットケアは標準化されていないが、本研究で得られた関節リウマチ患者の足の実態やフットケア実践上の障壁を改善するべく多職種によるフットケアモデル開発に示唆が得られた
|