2018 Fiscal Year Research-status Report
当事者視点のQOL評価を導入したハイリスク妊婦の支援モデルの開発
Project/Area Number |
18K10418
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
西方 真弓 新潟大学, 医歯学系, 助教 (90405051)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮坂 道夫 新潟大学, 医歯学系, 教授 (30282619)
定方 美恵子 新潟大学, 医歯学系, 教授 (00179532)
有森 直子 新潟大学, 医歯学系, 教授 (90218975)
高桑 好一 新潟大学, 医歯学総合病院, 教授 (80187939)
小林 恵子 新潟大学, 医歯学系, 教授 (50300091)
田中 美央 新潟大学, 医歯学系, 助教 (00405052)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | ハイリスク妊婦 / 個人的QOL / QOL評価 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、当事者視点のQOL評価を導入したハイリスク妊婦の支援モデルを開発することである。 2018年度は、これまでの研究から導き出されたハイリスク妊婦の個人的なQOLの特性を明らかにすることに取り組んだ。当初の計画では、2019年度に取り組む課題として予定していたが、研究メンバーと研究計画を検討し、初年度に取り組むことに修正を行った。これは、2019年度以降、ハイリスク妊婦の個人的QOL評価について、施設や地域による違いはないかを検討するための調査を実施する際に反映していく方策である。この結果は、 Eubios Journal of Asian and International Bioethics Vol. 29 (2) March 2019に掲載された。 また、支援モデルの開発の準備段階として、ハイリスク妊婦の妊娠期における課題と、その後の子育て期との関連性について、文献データベース(医学中央雑誌Web版、Pub Med、CINAHL)や関連機関から情報収集を行った。妊娠期においては、胎児の健康状態や妊娠継続に関する情報不足や不明確さによる影響、不安、抑うつ、気分不快、ストレス、ネガティブな感情尺度が高いという精神的問題、家族や社会からの疎外感によるストレス、親役割の獲得や家族間調整が課題であること、子育て期との関連では、産後の体力低下やメンタルヘルスの問題、子どもの健康状態との関連、家族との関係性などの課題が浮かび上がった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究メンバーと検討を行い、当初の計画から一部修正し、ハイリスク妊婦の個人的QOLの特性を初年度に明らかにしたが、これは、地域や施設による違いを見ていくうえで必要な修正である。この結果を踏まえて、2019年度にハイリスク妊婦のQOL調査を実施していく予定である。ハイリスク妊婦の妊娠期における課題と、その後の子育て期との関連性について検討を行い、支援モデルの開発に向けた準備は行うことができた。
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Strategy for Future Research Activity |
計画を見直し一部修正を行ったので、2019年度はハイリスク妊婦の主観的QOL調査を地域や施設を拡大し実施していく。併せて、ハイリスク妊婦のQOLを構成する重要領域を抽出し、その検証を行うため質問紙を作成していく。 また、抽出されたハイリスク妊婦のQOLを構成する重要領域をMFICU勤務助産師に提示し、従来のケア計画との整合性や不一致、改善可能な点についてグループフォーカスインタビューを実施する。
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Causes of Carryover |
研究計画の見直しを行い、一部修正を行ったため、初年度に予定していたハイリスク妊婦への個人的QOL調査を2019年度に実施することとなった。その調査旅費、謝金、研究補助者の雇用等の費用を持ち越したため差額が生じた。2019年は、調査を実施する予定である。
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Research Products
(1 results)