2021 Fiscal Year Research-status Report
当事者視点のQOL評価を導入したハイリスク妊婦の支援モデルの開発
Project/Area Number |
18K10418
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
西方 真弓 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (90405051)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮坂 道夫 新潟大学, 医歯学系, 教授 (30282619)
定方 美恵子 新潟大学, 医歯学系, 教授 (00179532) [Withdrawn]
有森 直子 新潟大学, 医歯学系, 教授 (90218975)
高桑 好一 新潟大学, 医歯学総合病院, 教授 (80187939) [Withdrawn]
小林 恵子 新潟大学, 医歯学系, 教授 (50300091) [Withdrawn]
田中 美央 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (00405052)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | ハイリスク妊娠 / 個人的QOL / QOL評価 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、当事者視点のQOL評価を導入したハイリスク妊婦の支援モデルを開発することである。本研究においては、助産師を対象としたフォーカス・グループインタビュー調査を実施する計画であったが、COVID-19の感染拡大による緊急事態宣言の発令、所属機関の感染対策取り組み通知などから県を跨いだ移動について制限するよう指示があったため、計画修正の必要性が生じた。 2021年度は、COVID-19の感染拡大の影響に伴い、webを用いた個別のインタビュー調査の実施方法の修正を行い、所属機関の倫理審査委員会に研究計画の変更を行った。その後、マーケティングリサーチ・市場調査を行っている業者に対象者の募集について依頼を行い、助産師5名を対象にweb上でインタビューを実施した。インタビューデータを逐語録に起こし、質的記述的に分析を行った。その結果、対象者はハイリスク妊婦の入院における課題について、<思い描いていた妊娠生活や出産、産後の生活との差異による戸惑い>、<体調や症状に目が行ってしまいがちで、妊婦自身が大にしていることに目がいきにくい状況>、<コミュニケーションに時間をかけられないため家族関係や本人の価値観に踏み込めない>、<栄養面やカロリー重視で食べる楽しみまで追及されてない食事>、<突然の入院のため家族の調整ができず不安が大きい>が挙げられた。また、課題に対し、<不安を和らげるような声掛けを行う>、<意識的に家族の話題や世間話をする>、<大事にしていることや入院生活の要望、出産・育児に向けた要望を聞き出す>、<妊婦の希望に沿った食事変更を細目に行う>が抽出された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
COVID-19感染拡大に伴い、当初計画していた面接調査方法からwebによる面接調査への変更が生じたため。また、COVID-19感染拡大による他の業務対応で十分なエフォートが確保できなかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
2021年度に調査を実施できたので、今後は調査内容をもとに支援モデルを示していけるよう進めていく。
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Causes of Carryover |
COVID-19感染症対策として出された緊急事態宣言の発令、所属機関の感染対策取り組み通知などから県を跨いだ移動について制限するよう指示があったため、調査の延期や調査方法の変更が生じた。データ収集や分析に関わる費用、調査協力者や音声データ入力に関する謝金の執行が当初の計画から変更となったため。
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