2021 Fiscal Year Research-status Report
多様な小児看護の場で働く看護師への倫理的看護実践強化プログラムの構築
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18K10436
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Research Institution | Prefectural University of Hiroshima |
Principal Investigator |
松森 直美 県立広島大学, 保健福祉学部(三原キャンパス), 教授 (20336845)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 小児看護ケアモデル / 倫理的看護実践 / 小児看護現任教育 / 卒後教育 / 混合病棟 |
Outline of Annual Research Achievements |
小児看護ケアモデル(PNCM)を活用し独自に考案した教育プログラムを混合病棟や診療所等の多様な小児看護の場で働く看護職に対して実施した場合の倫理的看護実践の変化や改善効果は何か、臨床研修として応用する場合の課題は何かが本研究目的である。 11月11日、25日の2回にわたり看護師9名を対象に教育プログラムをZoomによるオンラインで実施し、受講後のPNCM24項目のうちほとんどの項目で受講前の実施頻度より受講後の実行可能性が向上し、そのうち6項目に有意差を認めたため、高い実行可能性を確認することができた。さらにこの成果を海外の看護雑誌にまとめ教育プログラムにおける看護師の変化として公表することができた。 また、コロナ禍の影響により教育プログラムの現地開催は難しい状況が続いているため、本研究内容(研究の概要、教育プログラムの実績、受講の成果、教材等)に関するホームページを作成し一般公開を開始した。今後は多忙で時間的に不規則な勤務環境にある看護師に対して、オンラインフォーム等を使用し、時間の制約なく講座の内容が活用できるホームページの充実を図っていきたいと考える。 国内の小児看護に関する臨床研修の現状およびニード調査、医療施設における実施の可能性、各施設のファシリテーターの必要性と養成方法の検討およびプログラム導入の課題の明確化については現段階では実施できていないため、最終年次に調査できるよう準備を進めていきたいと考える。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
教育プログラム開催については毎年開催を実施し、各年次の参加者は10名前後であるが教育効果を確認できているため、概ね順調に進展していると考える。昨年度はコロナ禍の影響により現地開催からオンライン講座に変更を行った。勤務状況が多様な看護師を対象とした講座の開催においてはオンラインによる受講が至便であることから今後もオンラインによる教育プログラムの開催を計画している。 また、研究内容をホームページにより公開しURLを看護職に周知することで自由な時間に小児看護の参考資料として活用できる内容の充実を図っていく必要がある。 国内の医療施設における小児看護の研修に関するニード調査はできていないため、今後実施できるよう準備を行う予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
教育プログラムを現地開催からオンライン開催に変更し、今後も実施する予定である。 昨年度公開した本研究に関するホームページを充実させ、教育プログラムに参加できない看護職への参考資料として活用できる内容の検討を図り管理運営していきたいと考える。 国内の小児診療科を有する医療施設における看護職への小児看護の研修の実態及びニード調査を実施し、今後の看護職への小児看護研修の課題と方向性を改めて検討する予定である。
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Causes of Carryover |
コロナ禍により学会への現地参加ができなかったこと、また、本研究で実施予定であった教育プログラムの現地開催ができなかったため、旅費や現地開催に必要な物品購入による支出ができなかった。
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Research Products
(6 results)