2018 Fiscal Year Research-status Report
Longitudinal study on the relationship between urinary incontinence and physical activity in community-dwelling women
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18K10561
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Research Institution | Hyogo University of Health Sciences |
Principal Investigator |
森 明子 兵庫医療大学, リハビリテーション学部, 准教授 (90461243)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
永井 宏達 兵庫医療大学, リハビリテーション学部, 講師 (00633348)
横井 悠加 城西国際大学, 福祉総合学部, 助教 (80804244)
藤岡 宏幸 兵庫医療大学, リハビリテーション学部, 教授 (10252777)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 尿失禁 / 身体活動 / 身体機能 / 中高年女性 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究の目的は,中高年女性を対象として,尿失禁と身体活動との関連性を明らかにし、身体活動量を考慮した骨盤底筋トレーニングプログラムを開発する基礎的データを調査・検討することである.その第一段階として,身体活動と尿失禁の重症度や尿失禁に関する生活の質と身体活動の関連を明らかにすることを目的とし研究を実施した.研究実施計画に基づき,初年度前期に兵庫医療大学倫理審査委員会の審査・承認を受け,データ収集の準備や研究分担者,研究協力者との打ち合わせを行った.続いて,研究対象者のリクルートを行い,中期~後半にかけてデータ収集を開始した.その結果,初年度は20名の研究対象者から基本属性,International Consultation on Incontinence Questionnaire-Short Form(ICIQ-SF),身体活動(歩数,MET’s,Exercise),身体機能(歩行速度,Time up and Go:TUG)のデータが得られた.身体活動は活動量計Active Style Pro HJA-750C(OMRON株式会社、京都)を使用し,Steps(歩数)、Metabolic equivalents(METs:身体活動の強度)、Exercise(身体活動の量)を計測した.初年度得られた研究データより,尿失禁の重症度や尿失禁の量が軽度な者ほど身体活動の強度や身体活動の量が高いといえ,身体活動は尿失禁の発症に関連するだけではなく,身体活動が尿失禁の重症度に影響している可能性が示唆された.但し,尿失禁に関する日常生活の質は歩数とだけ関連を認め,身体活動の強度や量とは関連を認めなかった.次年度は,引き続きデータ収集を実施し,高身体活動群と低身体活動群の2群に分けた解析を進めていく予定である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2018年度に計画していた内容に沿って,研究分担者,研究協力者とも適宜ミーティングを繰り返しながらコミュニケーションを取れており,初年度は順調に進行し,研究データは蓄積されている.また,研究データ収集のための測定機器や周辺機器の配備も完了しており,研究体制ならびに研究は予定通り構築されている.
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Strategy for Future Research Activity |
現時点において研究計画の予定変更はなく,2018年度に引き続き,2019年度も研究対象者のリクルートおよび研究データの収集を実施する.研究協力者とは引き続き適宜ミーティングを行い,研究遂行にのための情報共有を密に行う.また研究分担者に研究進捗状況を報告するとともに,適宜,指導・助言を受け,研究が順調に進むよう努める.
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Causes of Carryover |
2018年度は人件費や学会関連経費が抑えられたが,2019年度は関連学会への発表も予定されており,今年度より旅費の支出が増えると思われる.また,2018年度は人件費を抑えることができたが,2019年度はさらにデータ収集を行っていくため人件費がかかると思われる.
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