2023 Fiscal Year Annual Research Report
Development of evaluation indicators for community comprehensive care systems at the coordination level
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18K10618
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
石川 志麻 慶應義塾大学, 看護医療学部(藤沢), 講師 (50598919)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤田 美江 創価大学, 看護学部, 教授 (10233959)
岩瀬 靖子 千葉大学, 大学院看護学研究科, 講師 (20431736)
吹田 晋 国立保健医療科学院, その他部局等, 主任研究官 (30813779)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 医療的ケア児 / 多職種連携 / QOL / 地域包括ケア |
Outline of Annual Research Achievements |
支援体制整備が発展途上であり、一層の多職種連携が望まれる医療的ケア児と家族(以下、当事者)への支援に特に焦点を当てた。 1.当事者のQOL向上に繋がる多職種連携に必要なことを指標項目案として抽出:文献検討及び、当事者に対し、多職種での支援経験のある9人(医師1、行政保健師1、看護師2、保護者4、相談支援専門員1)を対象とし、多職種が関わり、当事者の生活が広がったと感じる13事例について語りを得た。①出生~退院②退院~3歳③3歳以降~就学前④就学以降の4フェーズに分け、子どもの社会生活の広がりや保護者の時間の確保・意欲向上の局面に着目し、生活の広がりに繋がる支援を質的帰納的に分析した。フェーズ①「家族が退院後の生活を具体的にイメージできる支援」「家族が納得して意思決定できる支援」等4カテゴリ、②「親がどのような子育てを望んでいるのかを捉える支援」「退院時から地域の生活者として当事者を捉え孤立させない姿勢」等7カテゴリ、③「医療的ケアへの不安を有する新規支援者に対する支援」等9カテゴリ、④「本人と家族のそれぞれの思いを汲んで支援する姿勢」「当事者を中心に関係機関が自律した情報交換ができる仕組みの構築」等5カテゴリを抽出した。 2.指標項目案の検証:上記の計25カテゴリと、カテゴリを導いたサブカテゴリを基に、フェーズ①15項目、②15項目、③19項目、④15項目、全フェーズに必要なこと2項目の全66項目からなる指標案を作成した。公衆衛生看護の専門家4人で66項目を検討し、文言の修正などを行った。 3.指標案項目の妥当性検証、項目修正:当事者に対し、多職種で支援経験のある者7人(医療的ケア児等主任コーディネーター、保育士、養護教諭など)にインタビューを行い、項目修正した。フェーズ①10項目、②17項目、③16項目、④17項目、全フェーズに必要なこと4項目の全64項目を指標として作成した。
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