2019 Fiscal Year Research-status Report
認知症の人の生活状況を評価する安心尺度の開発と信頼性・妥当性の検討
Project/Area Number |
18K10629
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Research Institution | Hyogo University of Health Sciences |
Principal Investigator |
鈴木 千枝 兵庫医療大学, 看護学部, 講師 (10635832)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 認知症 / 生活状況 / 安心 / 評価尺度 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、認知症の人が安心して地域の中で生活できるように、認知症の人の生活状況を評価する「安心尺度」を開発し、その信頼性・妥当性を検討することである。 2019年度は、前年度に実施した、認知症の人にとっての生活における安心の概念分析の結果をもとに論文を作成した。認知症の人にとっての生活における安心とは、他者による認知症の人の理解があり、欲求の充足が保障され、心の乱れがなく、なごみ、平穏な暮らしが営めることであった。 さらに、概念分析で抽出された「安心尺度」の項目をもとに質問紙(案)を作成し、当該分野の専門職に対してグループインタビューを実施した。そこで得られた意見を参考に調査対象の選定方法、質問紙の構成、各質問項目の表現、追加すべき質問項目などを検討した。現在は、本調査に用いる質問紙の作成を行っている段階である。 また、医学中央雑誌Web版(Ver 5.)、PubMed、MEDLINEなどのデータベースを用いて、認知症の人に関する尺度開発についての文献検討を実施し、研究方法を明らかにした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
論文投稿後、受理が確定してから質問紙(案)の作成を行ったため時間を要した。また、質問紙(案)を検討するためのグループインタビュー参加者は、それぞれの職場における業務の遂行があり、日時の調整も必要であった。
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Strategy for Future Research Activity |
2020年度は、認知症の人の生活における安心についての質問紙を完成し、全国調査を実施する。得られたデータは統計解析ソフトを用いて分析し、信頼性・妥当性を検討する。
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Causes of Carryover |
2019年度に予定していた研究成果の発表は2018年度に実施したこと、2019年度は論文作成を行い、発表の機会がなかったことから、研究成果発表のための旅費が発生せず、次年度使用額が発生した。 2020年度の使用計画は、郵送法による全国調査および研究成果発表のための旅費等に必要経費の充当を予定している。
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Research Products
(1 results)