2020 Fiscal Year Research-status Report
Multi-institutional Joint Research for the Standardized Evaluation of Cleft Palate Speech
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18K10778
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
緒方 祐子 九州大学, 歯学研究院, 共同研究員 (50549912)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
光安 岳志 九州大学, 大学病院, 講師 (00380519)
藤原 百合 大阪保健医療大学, 大阪保健医療大学 言語聴覚専攻科, 客員教授 (40346515)
中村 誠司 九州大学, 歯学研究院, 教授 (60189040)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 口蓋裂 / 標準的言語評価 / 多施設研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
口唇口蓋裂児は、多彩な問題を有することから、関連職種による連携治療がなされている。より質の高い治療のためには、職種間で共有できる評価基準の設定が 重要である。口唇口蓋裂に関する言語領域では、近年、海外において施設/評価者間で治療効果の比較が可能な標準化された検査法(CAPS-A:The Cleft Audit Protocol for Speech-Augmented)が提案され、国際学会や国際誌において言語成績を報告する際に幅広く用いられるようになってきた。そこで、「口蓋裂言語評 価の標準化に向けた多施設共同研究」で国内11施設の協力を得て以下の内容で多施設研究を開始した。 標準的口蓋裂言語評価法の確立のため、研究は以下の3つ 段階で、評価法の確立を目指す。2019年度までに研究1と2を進め、2020年度は研究3に進む予定であったが、コロナ禍の影響で音声資料の収集に遅延が生じ、信頼性の検討は2021年度に行う予定である。 (研究1)内容妥当性の検討:評価に用いる日本語のサンプルの作成を行った。評価項目は自由会話、自動発話としての数唱および音別のサンプル文である。ま た、評価を行うための評価実施のガイドラインや音声転記方法についても検討した。 (研究2)基準関連妥当性の検討:研究1の評価内容から得た項目と既存の評価項目との関連を確認するため、口蓋裂児の音声資料を収集した。また、その音源の開鼻声の聴覚判定を行い、開鼻声の段階つけ評価とナゾメータ検査との関連を検討した。しかしながら、音声資料の偏りがみられたため、音声資料をさらに収集し検討した。 (研究3)信頼性の検討:本研究の内容の一致度について、聴覚判定による信頼性の検討を行う。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究の根幹は、口蓋裂患者の音声資料の収集とその聴覚判定の分析である。コロナ禍の影響で音声資料の収集に遅延が生じ、そのため、研究2の基準関連妥当性、研究3の信頼性の検討がやや遅延している。
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Strategy for Future Research Activity |
音声収集を速やかに行い、聴覚判定とその分析を行う。
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Causes of Carryover |
コロナ禍で多施設研究の旅費、会議会場費などが算定されなかったため 次年度は、論文掲載費や学会参加費などにて算定予定である。
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Research Products
(2 results)