2022 Fiscal Year Research-status Report
ジュニア期のトレーニング履歴はランニングエコノミーに影響するか?
Project/Area Number |
18K10914
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Research Institution | International Pacific University |
Principal Investigator |
吉岡 利貢 環太平洋大学, 体育学部, 教授 (60508852)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | ランニングエコノミー / 最大筋力 / SSC能力 / 筋厚 / 形態的特徴 / トレーニング履歴 / トレーニング環境 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、ジュニア期のトレーニング環境および内容がランニングエコノミーおよびその構成因子としての筋・腱の形態および走動作に及ぼす影響について明らかにすることである。 当初予定していたニュージーランド人ランナーの形態(大腿長、下腿長、大腿最大囲および下腿最大囲)、筋厚の計測および疾走動作の分析は、新型コロナウィルス感染症拡大の影響で実施困難となったため、日本人ランナーを対象とした実験に変更した。すなわち、ジュニア期に異なる環境下でトレーニングを行ってきた18歳の日本人中・長距離ランナー45名を対象に、ランニングエコノミーおよびその構成因子について測定を行った。ランニングエコノミーは、男子は15km/hおよび17km/h、女子は13km/および15km/hにおける酸素摂取量によって評価した。ランニングエコノミーの構成因子は、股関節の等速性最大筋力、伸張-短縮サイクル運動の遂行能力(リバウンドジャンプにおける跳躍高および接地時間から算出)、大腿部および下腿部の筋厚および全身の形態(四肢長および各部位の周囲径)を測定した。また、彼らの競技開始年齢、ジュニア期のトレーニング環境およびトレーニング内容について調査した。現在、これらの関係について分析するとともに、ランニングエコノミーの構成因子を高めるための積極的なトレーニングを積んでいる19歳以上の中・長距離ランナーを50名程度を対象に、同様の測定を進めている。 加えて、18歳の中距離ランナー2名を対象に、芝トラックと全天候型トラックにおいて、最大酸素摂取量レベルでのランニングおよび中距離走の典型的なトレーニングであるスプリント・インターバル・トレーニング時のストライド頻度(いわゆるピッチ)、ストライド長、接地時間および滞空時間を調査した。 最終年度は、研究1の測定および分析を継続、研究2の対象者を増やす予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ禍にも当初の計画どおり研究を遂行することを目指した影響で大幅に進捗が遅れたが、令和4年度は変更した計画を遂行した。変更した計画については、予定していた以上の成果を収めることができた。最終年度にも更に実験を進めることで、研究の目的を果たすことができると考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度となる令和5年度は、ランニングエコノミーの構成因子を高めるための積極的なトレーニングを積んでいる19歳以上の中・長距離ランナーを50名程度を対象に、ランニングエコノミーとその構成因子を測定する予定である。ランニングエコノミーとその構成因子との関係を、トレーニング内容の違う集団間で比較することで、本研究の目的であるジュニア期のトレーニング環境および内容がランニングエコノミーおよびその構成因子としての筋・腱の形態および走動作に及ぼす影響について明らかにできる。
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Causes of Carryover |
当初予定していたニュージーランドでの実験を内容を変更して実施したが、必要な数のデータを収集するためには、次年度に再度実験を行う必要があるため。また、予定変更によって実施することになった国内での実験についても次年度に行う必要があるため。
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