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2018 Fiscal Year Research-status Report

剣道7段が8段の動きを全く探知できない事象の理論的解明に関する研究

Research Project

Project/Area Number 18K10978
Research InstitutionKanazawa Institute of Technology

Principal Investigator

村田 俊也  金沢工業大学, 基礎教育部, 准教授 (80270255)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 橋爪 和夫  富山大学, 人間発達科学部, 教授 (80189472)
Project Period (FY) 2018-04-01 – 2023-03-31
Keywords剣道 / 昇段審査 / 反応時間 / 武道 / 学習性無力感
Outline of Annual Research Achievements

本研究の目的は、剣道7段は、なぜ剣道8段の動きの情報を全く入手(入力)できないのかという事象を解明することである。剣道8段は、7段相手に全く情報を発しないで動作を発現しているのか、あるいは、7段は8段の発現している動作を入力できる技能がないのか、または、双方の交互作用的な因果なのか、という問題を解決することを意図している。また、7段は8段に対するときに学習性無力感の状態にあり情報入力遮断の環境にあるという心理学的な理論が当てはまるかという仮説も検証する。
2018年度は研究資料収集と研究仮説の厳密な検証、実験環境の整備を行った。研究代表者は自身の身体を剣道7段の被験者として剣道8段の被験者に対して実施調査を行った。具体的には剣道の稽古、練習であるが、本研究仮説を検証するための実験仮説を念頭において稽古を行い、稽古後に剣道8段の被験者とともに省察を行った。省察の結果は、バイオメカニクスの視点、運動生理学の視点、運動心理学の視点からまとめた。バイオメカニクスの視点からの省察が最も多く、運動生理学の視点や運動心理学の視点からの省察は少なかった。特に、学習性無力感に関する内容は、ほとんど認められなかった。しかしながら、被験者が学習性無力感を全く自覚していなくても深層心理学的に情報の入力を無意識に遮断している可能性については検討していないので、次年度からの課題とする。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

本年度はできれば予備実験まで行う予定であった。しかしながら、研究仮説を十分に確立することを最優先課題として情報の収集を行った。本研究の目的を達成するための実験心理学的な視点からの省察が少なかったこと、また、反応時間を実験の中核として行うための仮説が十分に構築できなかったことがやや遅れている理由である。

Strategy for Future Research Activity

本研究課題の申請時の内容に大きな変更はない。本年度実験設備において、反応時間の位相を行うために、一方に被験者に刺激が呈示されてから、もう一方の被験者に遅延した刺激の呈示をする装置の開発提案ができ、見積もりの入手もできたので、基本的な実験環境は整備できた。しかし、この装置の単価が高価なので、仮説の検証を再度行い、多少の経費を節約するための実験方法を再構築する可能性はある。

Causes of Carryover

実験環境の整備のための複数刺激遅延装置の購入について慎重に検討し、次年度に判断することとした。この費用が約20万円である。また、約10万円は資料収集のための旅費予算であったが、近隣の場所での資料収集ができたので節約の形となった。次年度は遠方での資料収集を予定しているので計画的に使用する。

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Published: 2019-12-27  

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