2018 Fiscal Year Research-status Report
Invisible hands of Great Powers reaching for Indonesia in the Cold War: Critical examination to the Western Academia
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18K11785
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Research Institution | Kanda University of International Studies |
Principal Investigator |
高地 薫 神田外語大学, 外国語学部, 講師 (30345178)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
Horton William.B 秋田大学, 教育文化学部, 准教授 (00625262)
山本 まゆみ 宮城大学, 基盤教育群, 教授 (60709400)
北村 由美 京都大学, 附属図書館, 准教授 (70335214)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 冷戦 / 外交 / アメリカ合衆国 / 学術の政治利用 / インドネシア |
Outline of Annual Research Achievements |
2018年度は研究プロジェクト初年度であり、具体的研究成果は発表されていない。研究班のなかでは二人が海外調査をし、他の二人は2019年度の海外調査の予備調査を国内で行なった。 髙地(研究代表者)は、インドネシアにおいて資料収集およびインタビュー調査を行なった。とりわけインドネシア陸軍指揮幕僚学校(SESKOAD)の1960年代における学術界との関係に関する資料を収集し、同校内部で発行されていた雑誌、同校で開催されたセミナーや授業の資料を入手した。また、当時米国がインドネシア向けに発行していた雑誌 American Miscellany、Aneka Amerika なども入手した。インタビューは、歴史家で元インドネシア大学学長、元教育文化大臣であるNugroho Notosusanto(故人)の妻、CSIS所長チャン氏などと行なった。 ホートン(分担者)は、アメリカにて資料収集を行なった。ハーヴァード大学、イエール大学、マサチューセッツ工科大学などで Guy Pauker, Edward Ryan, Donald Fagg,Hildred Geertz, Alice Dewey, Robert Jayら、アメリカ学術界に身を置きつつ、米軍やCIAなどと直接・間接的に繋っていた研究者たちの未公刊博士論文などの資料を入手した。またエール大学図書館では『インドネシアにおける日本軍政の研究』(早稲田大学、1959)の翻訳が、The United States Joint Publications Research Service (JPRS),the U.S. Department of Commerce で行なわれた経緯に関する資料の収集を行なった。 海外調査に加え、インターネット上で入手できる資料の入手、そして当事者であったアメリカの研究者らにe-mail等を用いて接触を始めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画通り、2018年度は二名が海外調査を実施し、順調に資料を収集することができた。予算上、全員が集まる会議は一度行なったのみであるが、メーリングリストなどを用いて情報を共有し、各々の調査の連関・協調を図ることができている。
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Strategy for Future Research Activity |
現在のところ研究は概ね計画通り進んでいるため、当初の計画通り、中間年度の2019年度は研究班全員が海外における調査を行なう。最終年度である2020年度に向け、中間成果発表として、秋にのいずれかの学会でパネル発表を行なう予定である。
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Causes of Carryover |
国内外旅費が予想されたよりも低かったために、差引額(繰越金)が生じた。2019年度の助成金に加算し、2019年度の実地調査のための費用としたい。
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