2018 Fiscal Year Research-status Report
Theory Building and Method Design in the Fusion of Destination Marketing and Experiential Marketing
| Project/Area Number |
18K11837
|
|---|
| Research Institution | Hokkaido University |
|---|
Principal Investigator |
北村 倫夫 北海道大学, メディア・コミュニケーション研究院, 教授 (80374643)
|
|---|
| Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
| Keywords | デスティネーションマーケティング / 経験価値マーケティング / 観光マーケティング / サービスマーケティング / 地域ブランディング |
|---|
| Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、最新の顧客ニーズに対応し発展しつつある経験価値マーケティングの理論と、世界標準となっているデスティネーションマーケティングの理論を融合することにより、新しい「デスティネーション経験価値マーケティング」の理論と手法の標準的なモデルを構築し、今後の我が国の観光地域づくりへ寄与することを目的として実施している。
平成30年度は、第一に、専門書籍、論文、Web公開情報、先進国のデスティネーションマーケティングプラン等の文献調査によって、「デスティネーションマーケティング論」「観光マーケティング論」「経験価値マーケティング論」等の最新研究動向及びデスティネーションマーケティングの実態を把握した。
第二に、国内外の先進的な観光デスティネーションのフィールド調査を実施した。海外調査対象はカナダ（ブリティッシュコロンビア州）とし、カナダ政府観光局、ブリティッシュコロンビア州観光局、ツーリズムバンクーバー等を訪問し、デスティネーションマーケティングの実態に関するヒアリングや情報収集を行なった。国内調査対象は北海道とし、世界自然遺産観光やアドベンチャーツーリズムを展開している知床を含む道東地域のフィールド調査を実施した。
第三に、上記の文献調査と国内外現地調査の成果を踏まえて、我が国で導入・普及すべき新機軸の「デスティネーションマーケティング」の理論と手法の仮説体系を、伝統的マーケティング論を原型としつつ、サービス科学、データサイエンス、統合型マーケティングコミュニケーション手法等を応用して試行的に整理した。
|
| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
各種文献調査及び国内外のフィールド調査によるデスティネーションマーケティングや経験価値マーケティングに関する知識・情報の収集と整理は、概ね順調にできつつある。また、それらをもとにした我が国で導入・展開すべきデスティネーションマーケティングの体系や手法についての仮説的フレームワークも構築しつつあり、研究は全体として概ね順調に進展している。
|
| Strategy for Future Research Activity |
今後は、デスティネーションマーケティング及び経験価値マーケティングを展開している、国内外先進地域のケーススタディ（当該地域のDMOや有識者へのヒアリング、デスティネーションプランの内容・実績の分析等）を、量・質の両面で充実させていく。
また、それらをもとにした、我が国の観光地域の特性に最も合致した、経験価値マーケティングを融合したデスティネーションマーケティングの理論的枠組みと実践方法の体系について、より精緻化していく。
|
| Causes of Carryover |
海外出張先を、平成30年度にオーストラリア＋ニュージーランド、平成31年度にカナダを予定していたが、調査遂行上の理由により入れ替え、平成30年度の出張先をカナダに変更した。このため、当初の計画予算より若干費用が下回った。
来年度への繰越額は、国内外出張費に充当する予定である。
|
Research Products
(1 results)
