2023 Fiscal Year Annual Research Report
Consideration of Selecting and Attracting New Port Destinations for the Activation of Cruise Tourism in Eastern Japan
Project/Area Number |
18K11880
|
Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
桜井 慎一 日本大学, 理工学部, 特任教授 (30170640)
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | 寄港魅力度 / 港湾管理者 / 地方自治体 / 観光協会 / ヒアリング調査 / 日本船社 / 現地調査 / 離島 |
Outline of Annual Research Achievements |
コロナ禍によって日本に寄港するクルーズ船は激減したため,日本各地に新設・増設された客船ターミナルの多くは開店休業状態となり,クルーズ船寄港時以外にいかに施設を利活用するかが課題となった。そこで最終年度(2023年度)は,客船ターミナルの室内空間および駐車場や埠頭など広大な屋外空間を,フットサル場などとして有効活用している事例として金沢クルーズターミナル等の現地調査を実施し,今後における客船ターミナル施設の多目的利用の可能性を検討した。 本課題の初年度(2018年度)には,統計データや地理情報に基づき,クルーズ船の寄港にふさわしい港湾・漁港の評価値となる「寄港魅力度」の算定を行った。次に,これまでの寄港実績に優れた11か所の港を訪問し,港湾管理者,地方自治体,観光協会等の関係者を対象としたヒアリング調査等を実施し,多数のクルーズ船を誘致するために実施している空間整備や誘致・歓迎活動の工夫について把握することができた。2年目(2019年度)も初年度に引き続き寄港実績のある港および寄港魅力度が高く今後,寄港数の増加が期待できる16か所の港を訪問し,港湾管理者や自治体担当者を対象にヒアリング調査を行った。また,全国各地の客船ターミナルやクルーズ船が接岸する埠頭の整備状況を確認するため,7道県13か所の港を訪問して現地調査を行い,その実態や課題を整理した。 寄港実績のある本土の港では,地元が盛大な受け入れ準備をしても,乗船客は大型バス等で遠方の観光地に移動し,寄港地の地元に恩恵が及ばない事例が確認されたため,3年目(2020年度)には,乗船客が島外に出にくい10か所の離島港を対象とした調査を実施した。コロナ禍の影響が大きく,4年目(2021年度)は日本船社3社に対してヒアリング調査を行ったものの,5年目(2022年度)は予定していた調査は実施できず,収集したデータの整理分析を行った。
|
Research Products
(2 results)