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2021 Fiscal Year Research-status Report

地域住民が自作できる防災用背負式搬送具の研究

Research Project

Project/Area Number 18K11950
Research InstitutionUniversity of Toyama

Principal Investigator

河原 雅典  富山大学, 学術研究部芸術文化学系, 教授 (30389960)

Project Period (FY) 2018-04-01 – 2023-03-31
Keywords搬送具 / 自作 / 背負子 / 地域住民
Outline of Annual Research Achievements

災害時に移動困難者を背負って搬送するための背負式搬送具の研究開発を行っている.本研究は,道具の形態デザインを研究対象としているのではなく,道具を使用者自身が自作することによって災害に対する意識が高くなることを目指している.防災活動を自分自身の問題として捉えるために,搬送具を自作しその効果を検証するための組立手引書の作成を継続して行っている.1年目は,組立に必要な情報をすべて記載した手引書を作成した.それを受けて2年目は,文字情報を減らすこと,わかりにくい図を書き直すこと,組立手順を見直すこと等により,新版の手引書を作成した.その効果を検証するために,手引書の新旧比較実験を行った.被験者として8名の大学生が組立実験に参加した.その結果,組立時間の平均値は,旧手引書,新手引書でそれぞれ,1時間35分,1時間2分となり,大きく時間短縮できた.この新手引書は,できるだけ文字情報を減らすことを試みた.しかし,誤解を生む可能性があるために,完全に無文字化していない.結果的に良い情報量を選択でき,その効果を確認できた.3年目には,地域住民によって実際に組立実験を行う予定であったが,延期せざるをえなかった.この期間を利用して背負式搬送具の重要部分の改善を行った.この期間に新しく発売された材料を調達することができたため,重要部分の再設計ができた.搬送者を背負って立ち上がる動作,背負った状態から降ろす動作,背負ったまま休憩する動作が重要であるが,新材料により,軽量化,高強度化され,組立も容易になった.

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

新型コロナウイルスの感染状況により,予定していた地域住民による検証実験が行えなかったため.

Strategy for Future Research Activity

最終版の設計を完成させ,最終版の組み立てマニュアルを完成させる.それを用いて,地域住民による組立実験を行う予定である.その後,背負式搬送具に対する意見等,地域住民から聴取し,発展させる.加えて,搬送具を購入するのではなく,つくるという行為をした場合,防災に対する意識に対してどのような影響があるのか,評価する.

Causes of Carryover

地域住民を対象とした組立実験が実施できていないため.次年度は,地域住民を対象とした組立実験の実施,およびそれに基づく背負式搬送具の再設計を予定している.組立実験に背負式搬送具の材料代,および実験補助,データ解析等の謝金として使用を計画している.

URL: 

Published: 2022-12-28  

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