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2022 Fiscal Year Research-status Report

地域住民が自作できる防災用背負式搬送具の研究

Research Project

Project/Area Number 18K11950
Research InstitutionUniversity of Toyama

Principal Investigator

河原 雅典  富山大学, 学術研究部芸術文化学系, 教授 (30389960)

Project Period (FY) 2018-04-01 – 2024-03-31
Keywords搬送具 / 災害 / 避難行動 / 背負子 / 自作
Outline of Annual Research Achievements

本研究の目的は,高齢社会を迎えた地域住民が災害時に自力で移動困難者の搬送ができる仕組みを,地域住民自らの手で作ることである.自作式搬送具の設計と自作のための組立手引書の作成を継続して行っている.
この搬送具の設計にとって重要なことは,第一に搬送者(背負う人)にとって安全,快適であること,第二に被搬送者(背負われる人)にとって安全,快適であること,第三に,誰もが組立ができること,である.このような観点から,最終的な設計見直しをおこなった.特に本年度は強度計算に基づき形状変更をおこなった.補強は,搬送者,被搬送者の快適性を損なわないように留意し形状を決定したが,同時に組立のしやすさも考慮した.組立作業中の搬送具の保持動作がしやすいように考慮し,また組立治具がなくても組み立てやすいように変更した.
搬送具の形状が変更されたことにより,組立手順を見直した.組立手引書の図は全て再作成,文章は再精査した.図の読み違いが発生していたためである.本年度版の組立手引書を用いて組立試験を実施した.搬送具(搬送用背負子)の組み立てに要する平均時間は,前年度約1時間8分であったが,本年度は約59分に短縮した.
地域住民による搬送具の組立体験会を実施する予定であったが,コロナウイルス感染者増加の時期と重なり小規模化せざるを得ず,搬送具の紹介程度の利用体験会のみの実施となった.作る行為の効果の検証は今後の課題である.

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

設計,組立手引書の見直しは継続して行ってきたが,地域住民による組み立て体験は実施できていない.自治会による自主防災活動の中で9月に計画していたが,コロナウイルス感染者増加のため,実施できなかった.

Strategy for Future Research Activity

次年度は設計及び組立手引書を完了させ,組立体験会を実施する.作る行為が防災意識を高めるかについて検証する.

Causes of Carryover

予定していた地域住民による組立体験会がコロナウイルス感謝数増加の時期と重なり実施できず,研究が遅延しているため.体験会の実施と報告書の作成を予定している.

URL: 

Published: 2023-12-25  

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