2023 Fiscal Year Annual Research Report
Development of design theory based on Actor-network theory; towards post-human-centred design.
Project/Area Number |
18K11972
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Research Institution | Kyoto Institute of Technology |
Principal Investigator |
水内 智英 京都工芸繊維大学, 未来デザイン・工学機構, 准教授 (70724839)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮田 雅子 愛知淑徳大学, 創造表現学部, 教授 (20431976)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | デザイン理論 / 脱間中心主義 / デザイン人類学 / コ・デザイン / マルチステークホルダー / システミックデザイン |
Outline of Annual Research Achievements |
令和5年度はアクターネットワークセオリーから発展的に検討したデザイン理論と方法論構築の完了、そして昨年度に行った国際学術誌への投稿等を通じた国際的な議論への貢献とフィードバックに基づき、本研究課題の到達点と今後の発展可能性を中心に再評価する期間と位置付けており、具体的に次のような活動を行なった。 1.国際学会(IASDR 2023)において、これまでの研究成果を踏まえて行った事例を分析した論文を投稿し、査読プロセスを経て発表を行い、プロシーディングに掲載された。 2.アクターネットワークセオリーや関連諸理論をデザイン理論へと接続するための方法論の今後の展開可能性としてこれまでの得たフィードバックから、システミックデザインに着目し、その理解を深めると同時に有効性を検討するための研究会開催し議論を重ねた。 2.アクターネットワークセオリーのデザインへの導入理論・方法論として位置付けられる、システミックデザインの有効性を評価し日本での領域を開拓するため、関連するシンポジウムやセミナー、展示を開催した。 これらの活動により、今年度目標としていた研究課題の再評価と今後の展開可能性の探索を十分に行うことができた。研究期間全体を通じ、アクターネットワークセオリーのデザイン理論への導入、脱人間中心主義的な観点に基づくデザイン理論は日本でも議論が行われ定着してきたといえ、本研究による一連の活動が国内動向の形成に一定程度資することができたと評価できる。その一方で、アクターネットワークセオリーをデザイン実践へと接続するための具体的な方法論が十分には開発されていないことが本研究の限界と発展可能性として見出され、この点に資する領域としてシステミックデザインに着目しその有効性の検討を行った。
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[Book] 多元世界に向けたデザイン ラディカルな相互依存性、自治と自律、そして複数の世界をつくること2023
Author(s)
アルトゥーロ・エスコバル 著, 水野大二郎, 水内智英, 森田敦郎, 神崎隼人 監修, 増井エドワード, 緒方胤浩, 奥田宥聡, 小野里琢久, ハフマン恵真, 林佑樹, 宮本瑞基 訳
Total Pages
512
Publisher
ビー・エヌ・エヌ
ISBN
480251252X