2019 Fiscal Year Research-status Report
光スキャナーによる湾曲した外耳道の完全3Dマップの作成
Project/Area Number |
18K12114
|
Research Institution | Saitama Medical University |
Principal Investigator |
若山 俊隆 埼玉医科大学, 保健医療学部, 教授 (90438862)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
白石 直子 (丸山) 埼玉医科大学, 保健医療学部, 助教 (00736259)
加藤 綾子 埼玉医科大学, 保健医療学部, 講師 (30318159)
水谷 康弘 大阪大学, 工学研究科, 准教授 (40374152)
東口 武史 宇都宮大学, 工学部, 教授 (80336289)
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
Keywords | 外耳道計測 / 光スキャナ |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、昨年度研究開発した直径3 mmの細径光スキャナを用いて計測された外耳道および耳介の形状計測データを3DCADデータにして、3D音響解析ソフトウエアに取り込んで周波数解析などを行った.3D解析データから音響インテンシティーの増大が局所的に起こっていることが観察された. さらに3D形状を3DCADデータ上で編集することで外耳道を生体組織から金属材料に変えたり、耳介部分に金属製のホーンを導入した。これらの場合において、音響インテンシティーの変化を3Dで周波数解析した。ホーンは集音効果を高め、外耳道のラッパ構造は8 KHzにおいて局所的な音響インテンシティーの増大を見い出した。しかしながら、その倍率は数倍にとどまっており、電子式の補聴器のような数百倍もの音響増強には至らなかった。本研究が目標にした電池レス補聴器には至らなかったが耳介および外耳道構造による音響増強効果を3Dマッピングすることが可能となった。これはオーダーメード補聴器の音質の向上にも発展が考えれらえると共に、ヘッドホンなどの音響解析にも有用になることが示された。 昨年度より進めている新たな形状計測法に関しては、ビームの投影制御技術に大きな進展が認められた。電気電子システムや光学系の構築が完了し、ビーム形状にも様々な変化が得られるようになってきた。現在は、これらのビームの性質を知るために基礎実験を続けている。次年度も基礎実験を引き続き行いながら、形状計測用の新たな3Dスキャナーに繋がるように研究を進めていく予定である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
COVID-19の影響で2020年1月から3月までの研究に若干遅れが出たが、申請書の予定とほぼ同じ状況であり、概ね順調に進展している。
|
Strategy for Future Research Activity |
現在保有されている光スキャナー技術は計測の高速性に課題が山積している。この技術的課題を突破するために新たな方式を考案し基礎実験を進めている。令和2年度は引き続きこの新しい技術を研究していく。
|
Causes of Carryover |
すでに使用しているが、上記に反映されていないため、次年度使用額が生じている。
|
Research Products
(3 results)