2018 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
18K12502
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Research Institution | Kyoto Prefectural University |
Principal Investigator |
東 昇 京都府立大学, 文学部, 准教授 (00416562)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 地域情報 / 天草 / 文書目録 |
Outline of Annual Research Achievements |
①上田家文書調査 2018年9月18~22日、天草ロザリオ館、上田家資料館において上田家文書調査を実施。天草ロザリオ館(天草市天草町)では、上田家文書の内分散保管されている文書の目録撮影を行い252点撮影した。上田家資料館(天草市天草町、上田陶石合資会社)において、上田家文書の勤役部門の上田宜珍庄屋期(寛政元年(1789)~文政元年(1818))の文書を調査選定し、目録撮影を行った。 ②地域情報・比較史料学研究会 第1回2018年10月5~6日(京都府立大学)、第2回2019年3月22日に開催し、研究報告、検討を行った。 第1回:東昇「上田宜珍庄屋期(寛政~文化)の文書群再考-寛政2年孝子万七文書-」、村山聡(香川大学教授)「近世村落文書の体系性と百姓の年中行事」を報告した。本報告では、寛政期の孝子褒賞関連文書群を中心に、高浜村の万七の孝子行状、当該期の上田宜珍日記を用い、文書群の形成過程、幕府の孝子褒賞「孝義録」との関連などを分析した。 第2回:東昇「上田宜珍日記における文書の記録」、村山聡「天草上田家日記における気象情報と史料体系」を報告した。本報告では、上田宜珍日記における文書の写、文政7年(1824)~弘化3年(1846)上田定行期「諸願書控帳」の収録文書について、特徴を分析した。 ③上田家文書の日記分析 上田宜珍庄屋期(寛政~文化)の日記について、文書写を抜き出しデータ化を行い、文書・書状・記録に分類し傾向を分析した。上田宜珍の弟で隣村今富村庄屋を務めた上田友三郎日記についても、翻刻を行い、内容読解を進めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定していた高浜村上田家文書調査、地域情報研究会も2回開催し、日記と文書の照合分析も実施し、計画通り進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度と同様に、上田陶石合資会社、天草市ロザリオ館所蔵の上田家文書の文書調査・撮影を継続し、地域情報研究会を開催し、研究方法・内容について検討し、成果を公開する。
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Research Products
(1 results)