2021 Fiscal Year Research-status Report
個人史から見る環太平洋地域を越境する社会運動のネットワーク
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18K12507
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Research Institution | Tokyo University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
上原 こずえ 東京外国語大学, 世界言語社会教育センター, 講師 (60650330)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 軍事資本主義 / 直接行動 / コモンズ |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度は、現在の経済開発や軍事基地建設に対する社会運動現場における直接行動の可能性と、それに参与する個々人の運動・労働経験の意味、異なる地域における運動連帯について考察する研究発表を以下の学会やシンポジウムなどで行った。今年度の科研費は主にこれらの研究を遂行するためのフィールドワークや資料収集の費用にあてられた。 1.2021年7月26日~30日開催学会 "Inter-Asia Cultural Studies Society International Conference 2021, Singapore, 26-30 July" でのパネル "Lives Left in Limbo: Body, Territoriality, and Colonial/Cold War Legacy in Pandemic Okinawa, New Zealand, and South Korea" での研究発表"Invasion of militarism ins our lives and culture" 2.2021年11月27日開催学会「東アジア日本研究者会議」でのパネル「東アジアの平和と沖縄問題」での研究発表「変革する主体を求めて:戦後沖縄の民衆闘争の歴史的区分と変遷」 3. 2022年3月3日~4日開催シンポジウム"Throwing Lifelines across Borderlines"での発表 "Kaho‘olawe, Kisenbaru, and Kin Bay: Towards a new transpacific commons against U.S. military capitalism"
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2021年度は主に、上記の研究報告のためのフィールドワークとインタビューを行なった。 今年度、特に進展が見られたのが、1990年代から現在までの経済開発や軍事基地建設に対する社会運動の主体の変遷についての考察、また運動現場における直接行動に参与する個々人の第二次世界大戦後の移動・労働経験についての考察であった。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度もフィールドワークの範囲を国内にとどめ、2021年度までに収集した資料および文字起こしを終えた聞き取り調査の記録を整理し、疑問点を抽出するとともに、最終年度の報告書を兼ねた論文を作成する。
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Causes of Carryover |
コロナウイルスの感染拡大により十分な研究活動を行えなかったため。
2022年度は国内でフィールドワークを実施し、2021年度までに収集した資料および文字起こしを終えた聞き取り調査の記録を整理し、疑問点を抽出するととも に、最終年度の報告書を兼ねた論文を執筆する。
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Research Products
(5 results)