2020 Fiscal Year Research-status Report
International Trade, Division of Labor, Economic Growth in a Oligopolistic General Equilibrium
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18K12761
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Research Institution | Seinan Gakuin University |
Principal Investigator |
亀井 慶太 西南学院大学, 経済学部, 准教授 (60756526)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 国際貿易 / 寡占的一般均衡 / 動学分析 / 労働市場 / 経済成長 |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度は研究計画の三年目として、二年目の研究成果であるChaney and Ossa (2013)の構築した企業内分業モデルをNeary (2016)による寡占的一般均衡理論に導入した理論研究Kamei (2014)を動学的寡占モデルへの拡張研究を、国際貿易モデルへ拡張した。研究を継続する中で、2019年度の分析過程に一部技術的な問題が発生したため、その点について検討を行った。具体的には、動学を検討する際、寡占的一般均衡理論における所得の限界効用が問題となったが、その点の検討が十分ではなかった。現時点において、その点の問題を解決することに成功している。 しかしながら、全体的に新型コロナウイルスの蔓延により、共同研究者との打ち合わせ・カンファレンスや学会での研究報告を通じて研究者からコメントをもらうことが極めて困難となり、研究自体にある程度の遅れが生じている。 2020年度は、上記の研究成果をワーキングペーパーとしてまとめる事ができなかったが、近日中に報告予定である。 また本研究プロジェクトのベースとなるモデルを用いて、環境分野への拡張研究が可能となり、共同研究という形でそちらについても研究を継続している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
今年度は、一部研究の遅れや、新型コロナウイルスの流行により、研究手法に関する助言やコメント・学会やカンファレンスを通じて研究者からコメントを得る機会がほとんどなかったため、研究の進行が遅れることになった。
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Strategy for Future Research Activity |
現在の研究成果を論文としてまとめることを最優先とする。
新型コロナウイルスの感染状況が収束次第、共同研究者からの分析手法に対するコメント・学会などを通じてコメントをもらう予定であるが、今年度については、遠隔通信用の設備を拡充し、可能な限り研究を進める予定である。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルスの蔓延により、研究の再検討の必要があったこと、および研究打合せ・研究報告などを通じた研究者からのアドバイスを得る機会を逸したことにより、研究が当初の予定よりも遅れていることが上げられる。研究環境の変化による影響をなるべく軽減することができるように遠隔での研究推進方法を探りつつ、現在の研究を進めていく予定である。
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