2020 Fiscal Year Research-status Report
科学的介護に向けた介護レセプトの計量経済分析: ビッグデータ分析とマッチング実証
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18K12804
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Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
菅原 慎矢 東京理科大学, 経営学部ビジネスエコノミクス学科, 准教授 (30711379)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 介護保険 / 介護レセプト |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年より行ってきた石原庸博氏との共同研究を英語ディスカッションペーパーSugawara, S. and Ishihara, T. Health status and repeated multiple treatments in long-term care: A panel structural VAR analysis," SSRN Discussion Paper 3589992としてオンライン上で公開した。また、本研究について、9月28, 29日にオンラインで行われた科研費シンポジウム「多様な分野のデータに対する統計科学・機械学習的アプローチ」(https://sites.google.com/site/hidetoshimatsui/symposium2020)で発表を行った。本露文は英語学術雑誌に投稿している。 本研究は、レセプトデータのパネルデータとしての特性を活かすものであり、ベイズ縮小推定の適用によって次数選択を行うことで、インパルス関数推定の精度を上げているなどのデータサイエンス的な工夫も行っている。分析の結果、支出と要介護度の間の相互依存関係として、いくつかの興味深いパターンが見出された。特に、通所介護と通所リハビリテーションが多くの点で似通っており、差別化が出来ていないという点からは、サービスのより明確な設計がなされれば介護保険制度の効率を高められると言うことが示唆されている。実証論文として意義深い結果が出ている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
英語論文を投稿したという点は順調な進展である。
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Strategy for Future Research Activity |
昨年度はコロナ渦において国際学会での発表などの成果発表ができなかった。本年度は、コロナ渦でも出席可能なオンライン学会などを中心に成果発表を行う予定である。
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Causes of Carryover |
コロナ渦で国際学会が開かれなかった。今年度は、オンライン学会などを中心に成果報告を行う。
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Research Products
(2 results)