2018 Fiscal Year Research-status Report
ADHD行動特徴に対する保育者の原因帰属と保育実践の関連
Project/Area Number |
18K13134
|
Research Institution | Hijiyama University |
Principal Investigator |
濱田 祥子 比治山大学, 現代文化学部, 講師 (20638358)
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
Keywords | ADHD行動特徴 / 保育者 / 原因帰属 |
Outline of Annual Research Achievements |
発達障害であるADHD(注意欠如多動症)は約6%の子どもに認められ,保育所・幼稚園などの就学前施設には診断の前後,グレーゾーンの幼児がクラスに在籍している。ADHDの行動特徴である多動性,衝動性,注意力の弱さ等は保育者や親からの叱責の対象となりやすく,破壊的行動や抑うつ等の二次障害をもたらしうる。本研究は,「この子はなぜこのような行動をしたのか」という原因帰属に着目し,幼児の示すADHD行動特徴に対する適切あるいは不適切なかかわりをもたらす保育者の原因帰属の様相を検証することを目的とした。 初年度は,濱田(2011)のADHDの行動特徴を示す幼児の事例を用いて,保育者を対象とした質問紙調査を実施する予定であった。しかし,事例で示す行動は,ASDや破壊的行動ととれる行動を含んでいたことから,事例を作成する必要があると判断した。そして,ADHD行動特徴に対する親の原因帰属を検討した海外の研究者に事例の開示を求め,それとDSM-5を参考にADHD行動特徴と破壊的行動とを区別した事例を作成した。その後,作成した事例の妥当性の確認のため,発達障害児者の支援を専門とする臨床心理士2名に意見聴取をした。 年度途中から産前産後休業・育児休業を取得したため,その期間は資料収集にとどまった。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
当初の計画になかった事例作成に時間を要したことと,産前産後休業・育児休業の取得により,一時研究が中断したため。
|
Strategy for Future Research Activity |
作成した事例を用いて,計画の通り保育者を対象とした質問紙調査を実施する。
|
Causes of Carryover |
事例の作成に時間を要し,今年度予定していた質問紙調査を次年度実施することになったため。
|
Research Products
(5 results)