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2020 Fiscal Year Research-status Report

Development of interpersonal and environmental assessment tool to measure emotion regulation of people with autism spectrum disorder

Research Project

Project/Area Number 18K13205
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

松崎 泰  東北大学, 加齢医学研究所, 助教 (10806160)

Project Period (FY) 2018-04-01 – 2022-03-31
Keywords自閉スペクトラム症 / 情動制御
Outline of Annual Research Achievements

令和2年度は自閉スペクトラム症者の情動制御困難をいくつかの状況ごとに測定する尺度の作成に関する取り組みを継続して行い、結果については2020年に行われた日本心理学会第84回大会(オンライン上で開催)においてポスター発表された。結果として、自閉スペクトラム症者において従来指摘されてきたような不安や悲しみ等のネガティブ感情の下方制御困難、共感や哀れみの表出のような望ましい感情の上方制御困難についての情動制御困難状況場面が特定され、これらの得点は社会的認知の弱さといった自閉スペクトラム症の症候や、気分を測定する尺度との関連がみれらた。いくつかの情動制御困難場面において自閉スペクトラム症者のサブグループが存在するかを明らかにする解析からは、特にネガティブ感情の下方制御に困難さを示すグループの存在が示唆された。作成された尺度は感情が昂ぶった際のクーリングダウンスペースの設置などは自閉スペクトラム症者に対して一般的に行われる環境面での配慮の判断等に寄与する可能性がある。課題として、今後もデータを追加しながら尺度を精緻なものにしていく必要があると考えられる。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

COVID-19による人を対象とした実験への影響、加えて対象者の除外基準等により使用することが難しいデータが多く存在するなどの要因により、データ取得に問題がでているため。

Strategy for Future Research Activity

令和3年度は随時データを追加しながら令和2年度まで取得したデータの範囲で論文化を目指す予定である。自閉スペクトラム症者の情動制御困難状況に関する尺度と、症候や実行機能低下な、不安、失感情症傾向等の関連要因、本人に提供されている支援との関係を明らかにするためのデータ取得自体は令和2年度秋以降に始めており、そちらのデータ収集と発表も令和3年度下半期の学会等で目指したい。

Causes of Carryover

COVID-19の影響等により、謝金や旅費等が想定よりも少なくなっている。またデータ取得の遅れに伴う論文化の遅れにより英文校正費用も今後見込まれ今年度支出予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2021

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 自閉症スペクトラム障害児者の感情制御尺度作成の試み(2)2021

    • Author(s)
      松﨑 泰・川島隆太
    • Organizer
      日本心理学会第84回大会

URL: 

Published: 2021-12-27  

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